2005 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロバブルと超音波を用いたドラッグ・デリバリーシステムにおける新手法開発
Project/Area Number |
17300173
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
別府 慎太郎 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40113500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石蔵 文信 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50303970)
浅沼 俊彦 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 特任助手 (80379271)
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Keywords | 超音波 / マイクロバブル / ドラッグデリバリー |
Research Abstract |
平成17年度においては、新しいドラッグ・デリバリーシステムの実行可能性を検討するため、標識微小気泡の作製を最初に行った。パーフルオロプロパンガス(C_3F_8)を内包したアルブミン殻をもつ気泡(perfluorocarbon-exposed sonicated dextrose albumin, PESDA)を作製し、これに蛍光体であるFITCを標識した。5cm長のイヌ大動脈切片を接続した水槽内の流路モデルにて、FITC標識微小気泡を持続的に灌流し、大動脈切片側方から超音波を照射して、大動脈上に微小気泡が留まるかを評価したところ、FITCの退色等が見られたため、FITCに比べてより感度が良いCy3^<TM>をPESDAに標識し、in vivo実験で微小気泡が標的臓器に留まるかを検討した。対象はラットを用いて、大腿静脈からCy3^<TM>標識PESDAを持続投与し、診断用超音波装置で超音波を心臓に照射した。その後、心臓を摘出し、作製された凍結切片を蛍光顕微鏡で観察したところ、超音波照射群では非照射群に比べて、有意な蛍光輝度の上昇を確認した。 平成18年度においては、さまざまな設定条件を比較することで、最も効率的に微小気泡を組織に留めることができる条件を検討し、新しいドラッグ・デリバリーシステムの可能性を評価する予定である。
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