2008 Fiscal Year Annual Research Report
新任教師の能力基準に基づく体育教師教育カリキュラムとアセスメント・モデルの開発
Project/Area Number |
17300195
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
中井 隆司 Nara University of Education, 教育学部, 准教授 (90237199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 成一郎 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20214851)
森 博文 京都女子大学, 短期大学部, 准教授 (00342379)
小柳 和喜雄 奈良教育大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00225591)
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Keywords | 新任教師の能力基準 / 体育教員養成カリキュラム / カリキュラム・アセスメント / 知識・実践力・職責 / 職能成長 |
Research Abstract |
本研究課題は、新任教師の能力基準に基づく体育教師教育カリキュラムとアセスメント・モデルの開発を4年間かけて行うことである。最終年度である本年度は、昨年度までで開発・実施した「職能成長養成モデル」の修正を行うために、アメリカの体育教師教育カリキュラムとアセスメントに関する情報収集と能力ベースの視点から日本の教員養成カリキュラムの課題を明らかにすることである。 (1)本研究課題で開発した「職能成長養成モデル」の修正を実施するために,アメリカの2つのプログラムを現地調査した。カリフォルニア州立大学チコ校は4年+1年の計5年間で教員資格を習得する実践的内容の系統性を重視したプログラムで、オハイオ州立大学はデジタルコンテンツを用いた教科内容ベースのプログラムである。これらの現地調査結果を基に職能成長養成モデルの修正・再開発を実施し、その結果を,日本体育学会第59回大会で発表した. (2)新任教員に要求される知識に関して国内の教員免許課程認定校で教育実習履修前と履修後の学生(274名,125名)を対象に調査を実施した結果、授業運営能力、授業実践能力など計13個のカテゴリーを抽出したが、学生は能力より「教師としての心得」を重要と考えおり、現在の教員養成カリキュラム内容が能力ベースを重視していない現状とともに、カリキュラムと授業内容の改革の必要性が明らかになった。この結果は、日本スポーツ教育学会第28回大会で発表し、論文として公表した。 (3)アメリカの現地調査を基に、新任体育教師に求められる能力基準に基づく「Webctを用いた職能成長能力養成モデルに基づく体育教師教育プログラム」を修正・実践し、アセスメント・データを収集・分析した結果、本モデル実施にともなう学生の能力変容を確認することができた。
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