2006 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの適正運動量測定システム及びIT機器を用いた運動プログラムの開発
Project/Area Number |
17300218
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
三村 寛一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90116179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 豊子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90047308)
朝井 均 大阪教育大学, 保健管理センター, 教授 (60047280)
鉄口 宗弘 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70397793)
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Keywords | ライフコーダー / 歩数 / 運動量 / 運動強度 / 総エネルギー消費量 / 骨密度 |
Research Abstract |
小学校1年生〜6年生、男女312名を対象にライフコーダーによる歩数、運動量、運動強度、総エネルギー消費量の測定および行動観察を一週間連続して実施し、一日の適正活動量を検討し、合わせて運動能力テストおよび骨密度との関連について検討した。(1)一日の歩数は低学年男児では18223歩、女児で16553歩、中学年男児では18185歩、女児で15901歩、高学年男児では16944歩、女児で14178歩以上が望ましいと考えられる。(2)運動量は低学年男児では230Kcal、女児で200Kcal、中学年男児では280Kcal、女児で220Kcal、高学年男児では350Kcal、女児で300Kcal以上が望ましいと考えられる。(3)運動強度については6以上の出現率が10%以上であることが望ましいと考えられる。(4)総エネルギー消費量については低学年男児では1570Kcal、女児は1440Kcal、中学年男児では1720Kcal、女児は1620Kcal、高学年男児では1960Kcal、女児は1840Kcal以上が望ましいと考えられる。 8種目の体力測定の総合得点を5段階(A〜E)に分類した結果、男児では中学年・高学年、女児においては2年生以上においてD・E評価の児童が約50%を占め、今回の対象児童は体力が劣る傾向を示した。 超音波法における骨密度の測定を行った結果、骨密度は男児は1〜3年生ではほぼ変化が見られなかったが、4年生から一時的な落ち込みが見られ、5年生から増加傾向を示した。女児では1〜2年生までほぼ変化が見られなかったが3〜4年生にかけて一時的な落ち込みが見られ、その後増加傾向を示した。 運動量と骨密度・運動能力との関連について見ると活動量が多い子供ほど、運動能力も高く、骨密度も高い傾向が認められた。
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