2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300231
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Research Institution | Tokyo Seitoku University |
Principal Investigator |
深谷 昌志 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (00031542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
開原 久代 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (50369427)
今井 和子 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (40279708)
深谷 和子 東京成徳大学, 人文学部, 教授 (00015447)
周 建中 東京成徳大学, 人文学部, 教授 (80300383)
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Keywords | 育児不安 / 少子化 / 育児ストレス / 父親の育児関与 / 一人っ子政策 / 全託と日託 / 育児休業制度 / 親権 |
Research Abstract |
2006年度は、2005年の台北調査に続いて、ソウルと北京での調査を計画した。そして、ソウルについては、朴氏(東京家政大學大学院博士課程院生)が中心となって、6月までに日本版調査票をベースにハングル版を作成した。そして、ソウル郊外を調査地点に定め、母親と父親を対象とした調査を実施し、10月末に800サンプルのデータを回収した。 北京調査は、周人文学部教授が中心となって、6月末までに日本版の調査票を中国語化すると同時に、サンプルの確保を行った。結局、北京郊外の天津大學の協力を得て、天津に住む母親と父親650サンプルを回収することができた。そして、年末までに、データ処理を完了した。2007年3.月に周と深谷とが、天津を訪ね、現地の育児事情について、聞き取り調査を行った。 そして、1月から2月にかけて、これまで調査を実施した東京、台北、ソウル、天津のデータを比較検討できる集計表を作成した。4月以降にデータについて詳細な読み取りを行う予定である。 なお、次年度に、サンフランシスコとマルメ(スゥエーデン)調査を予定しており、現在、メールなどで、サンフランシスコ州立大学やマルメ公立大学との交渉を進めている。特に欧米の場合、アジア版の調査票をほとんど使えないので、調査項目について詰めの作業を行っているが、かなり難航している。 なお、これまでの調査を通して、母親のレジリエンス(心の強さ)が育児に密接に関連することが分かったので、東京を中心に、母親の自尊感情の構造を明らかにする補足調査を計画し、12月までに調査を完了した。 これまでの国際比較調査の結果の一部は、「育児不安の国際比較研究-科学研究費基盤研究B、中間報告、東京成徳大学子ども学部研究年報、Vol・6 2007年3月-」の形で、中間報告として刊行した。
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