Research Abstract |
図(形科)学は,立体の図的表現法と立体図形の解析,処理を扱う学問,技術の体系で,設計技術者や造形芸術関係者等に必須な基礎知識として,理工系,造形芸術系の大学教養課程,工業高等専門学校で教えられてきた。従来,図学の教科内容は手作図に基づいた図法幾何学が中心であつたが,近来,コンピュ-タによる立体形状の図的表現と図形処理一コンピュータ,グラフィックス(以下,3D-CG)-とその設計製造技術への応用一計算機援用設計(以下,3D-CAD)-が実社会で普及するに連れて,図学教育へのCG/CAD教育導入の心要性が高まつている.そこで,本研究においては,東京大学教養学部前期課程教育(教養教育)における実艦を通して,すべての分野に進学する学生を対象とした市販3D-CG/CADを用いた図的表現法に関する基礎教育-これを,グラフィックス,りテラシー教育と呼ぶ一のための力リキュラムを開発し,これを普及する。 本年度(〜平成20年3月31日)においては,新しく始まった科目「図形科学II(2年次夏学期開講,90分/週×〜13週)」を週10クラス開講し,3D-CAD/CG教育を実施した。実施した授業について,学生提出課題の詳細な分析(サンプルクラス),MCT前後テアストによる空間認識力の育成效果評価(″),学生による授業評価(受講生全員),学生コンテスト(″),担当教員による反省会(教員全員)などにより評価を行った。これらの評価結果を元に,更なる教育内容,教育方法の改定を行い,教科書「3D-CAD/CG入門」を出版した。また,国内外の関連学会において,授業内容,実施結果について報告し,本プロジェクトで開癸したカリキュラムの普及を図った。
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