2006 Fiscal Year Annual Research Report
ネパール個有のナレッジを集約した環境教育モジュールの開発と運用
Project/Area Number |
17300253
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
BUSHELL Brenda 武蔵工業大学, 環境情報学部, 助教授 (90245671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 国子 武蔵工業大学, 環境情報学部, 助教授 (40298021)
後藤 正幸 武蔵工業大学, 環境情報学部, 助教授 (40287967)
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Keywords | ネパール / 環境教育 / コミュニティマネジメント / 教育モジュール / 持続可能な発展 / NGO / 学生主導学習 / 環境問題 |
Research Abstract |
本研究では、日本とネパール間における環境教育と環境問題の知見を統合し、グローバルな環境教育のための"新たな環境教育モジュール"の構築を行なうことを目的としている。 平成18年度は、この研究目的に対する実証的なフィールド研修の場として、1週間に渡るネパール学生の研修プログラムを実施した。本研修プログラムは、武蔵工業大学の有志学生と共同で企画運営を行い、学生主導学習の場としての教育効果について検討を行っている。研修プログラムは横浜市を中心とした廃棄物焼却処理、水再生工場のフィールド研修などを取り入れ、日本の先進技術に関する知見を共有した。また、学生主導学習のコンセプトを発展させるため、学生シンポジウム"Friendship for Sustainable Asia-Pacific"を開催し、両国の環境教育や持続可能な発展のための知識交流を実現している。 さらに、過去2年間の調査と研究成果に基づき、日本人大学生を対象としたネパール現地におけるフィールド研修プログラムを再計画し、以下の2つのメインプログラムを含むプログラムを実施し、評価を行った。 (1)ネパールの小学校における環境教育の設計と実施を通じた実践的な教育プログラム (2)ゴミ処理施設、埋立地事業などの政府レベルの廃棄物処理プロジェクトを題材とした環境教育プログラム これらに加え、ネパールのNGO組織であるClean Energy Nepal(CEN)、Environment Conservation Initiative(ECI)との連携プログラムを開発した。さらに、ネパールの農村部における環境問題についてフィールド調査を実施し、住民意識について分析した。また、これらの取り組みについて、学べる電子教材も製作し、プログラムの補助教材として活用するレベルまで作り込むことができた。以上の成果は、国内外の学会において継続的に発表を行っている。
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