2005 Fiscal Year Annual Research Report
先行実践における知を活用した教育実践構想支援システムの開発
Project/Area Number |
17300259
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (40166062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (80107242)
佐藤 昌彦 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (00281858)
尾藤 弥生 北海道教育大学, 教育学部函館校, 助教授 (20322860)
梅澤 実 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 教授 (60314887)
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (30359559)
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Keywords | 授業設計 / 教育実践構想 / 先行実践 / 実践知 / 教授学習過程 / 教材研究 / スクリプト |
Research Abstract |
授業設計は、教育目標を達成するために設計対象知識(学習者、授業内容である教材と授業方法等)について設計知識(設計対象知識を操作し、設計を展開するための知識)を用い、授業の課題・質問等を考案し、教授・学習過程を構成する活動である。そこで、先行実践から新しい教育実践の構想・設計を駆動する「知(実践の知)」を抽出し、それを活用した教育実践構想システムを開発するために次のことを行った。 1.小学校教師の算数の教材研究活動の報告書に基づき、教材研究の過程や活動、さらに思考過程等についてその特徴を分析・検討した。 2.教師・教育実習生の授業設計スクリプト(過程、活動、知識、(設計対象知識、設計知識))を捉えるとともに、学校種、教科、教職経験・熟達等の設計者(教師・実習生)の属性による特徴を明らかにするために、授業設計活動における思考要素・手がかりとその順序等に関する質問紙調査(教師・実習生約1500件)を行った。 3.教育実践の構想・授業の設計に有用な「実践の知」を教育実践・授業記録から分析・抽出するために、教授・学習過程を構造化・視覚化し、資料化(「授業過程の構造図」)の方法を検討した。 4.学校・研究会等で刊行されている教育実践資料(冊子・紙文書)を電子化し「教育実践構想支援システム」へ格納・蓄積を進めた。さらに格納した教育実践資料を教育実践の構想・設計の手がかりとして活用するための検索カテゴリーについても検討した。
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