2005 Fiscal Year Annual Research Report
高精細動画像伝送の特徴を活かしてカメラ操作を削減した遠隔講義実践方法の開発と評価
Project/Area Number |
17300263
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (10302944)
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Keywords | 遠隔教育 / 高精細動画像 / カメラ操作 |
Research Abstract |
1.高大連携の衛星通信遠隔教育事業として実施している学部講義は,熟練カメラマンが標準精細度のカメラで撮影している.その同じシーンを高精細カメラでTAが撮影し,両映像の(特に板書の)見え方,講義の雰囲気などについて,比較調査を行った.被験者に板書の書き取り実験やアンケート調査を実施し,またカメラ操作の回数なども比較した.その際,撮影する範囲を黒板1枚と黒板2枚の範囲で比較した.高精細の場合,書き取り誤りが少ない,見たい箇所が見える,講義の臨場感が伝わる,などの効果が確認できた.高精細ビデオカメラの操作は,一度セットしたらパン,ズームなどが必要ないか,あったとしても少数の横方向の移動のみであり,熟練が必要なく,人件費の節約になることも示した.さらに出力装置としてプロジェクタと液晶TVディスプレイを用いた比較実験を行い,プロジェクタでは黒板1枚のとき高精細映像が良いが,黒板2枚では文字が小さくなり過ぎてかえって読みにくくなるが,液晶TVディスプレイで表示した場合には,黒板2枚の範囲を撮影しても書き取り誤りが少なく,液晶TVディスプレイの優位性が確認された. 2.高精細映像の伝送について,専用光ファイバを用いる場合と,通常のインターネット回線を用いる場合の予備実験を学内で行った.フリーのソフトウェアを利用して高品質な映像の伝送が可能であることが確認できた.しかし,少々の遅延があるので,実時間の講義配信では,特に質疑等の対話的環境で問題となる可能性も認められた.
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Research Products
(1 results)