2007 Fiscal Year Annual Research Report
非同期型遠隔講義における授業評価・コミュニケーション支援システムの開発研究
Project/Area Number |
17300273
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
赤倉 貴子 Tokyo University of Science, 工学部, 教授 (80212398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SPINKS Wendy Ann 東京理科大学, 工学部, 教授 (10286198)
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Keywords | システム開発 / e-Learning / 非同期型 / 遠隔教育 / コミュニケーション / 授業評価 / ネットワーク / 情報共有 |
Research Abstract |
インターネット上の遠隔講義には、リアルタイムの同期型とVODなどの非同期型がある。リアルタイム双方向型の講義では、学生-教師間のコミュニケーションが保証されるが、遠隔講義の利点である時間的空間的自由度のうち、「時間的」自由度が制限される。これに対して非同期型は、時間的空間的自由度が高いが、教師-学生、学生同士のコミュニケーションが欠落するという問題点がある。そこで、本研究では、非同期型システムの利点を維持しつつ、コミュニケーションを支援するシステムを開発することを目的とした。平成19年度は本研究の総括の年度であるので、平成17、18年度に開発した「仮想的集団学習」「情報共有」「部分視聴支援」「感情発信」「相互評価」「技能マップ」等の機能を持つシステムの長期的運用結果をふまえて、システムをより充実させるための機能を付加し、その効果を検討した。今年度新たに付加した機能はさまざまな形態のグループ学習機能及び企業内教育システムでの客観的テスト機能である。具体的には、 (1)非同期でグループ学習を行える機能を付加し、学習の効果を検討した。 (2)企業内教育システムにおいて、熟練技能者が若手技能者の技能を客観的に評価できる技能マップを開発し、マップに基づく客観テスト機能を付加した。 (3)(1)(2)のシステムの主観的評価及びその分析を行い、本研究で開発したシステムの効果を示した。 これらによって、システムは完成度の高いものとなった。本研究での知見は「非同期型システムでありながら、双方向性を確立するための方法論」として、今後さらに必要な機能を検討、システムに実装していく予定である。
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Research Products
(12 results)