2006 Fiscal Year Annual Research Report
教師によるカリキュラム開発を支援する学校研修システムに関する実証研究
Project/Area Number |
17300274
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00184143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30153969)
淵上 克義 岡山大学, 大学院教育学研究科, 教授 (20202294)
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Keywords | 校内研修 / 協働 / メンターシップ / SBCD / リフレクション / 初任者研修 / 授業研究 / 教師の力量発達 |
Research Abstract |
1.埼玉県内の小中学校教師8名を対象に、授業ビデオを活用したリフレクションによる指導案の修正を行なった。また、約1ヶ月間にわたり授業日誌法を行い、KJ法による整理から各教師が捉えた授業に関する問題を明らかにするとともに、学年間の差異も明らかにした。これらの成果は、所沢市教育センター研究員研究紀要No.252,PP47-68として報告を行なった。 2.同じく、所沢市内初任者研修のなかで、本研究で開発した新任教師の授業VTR録画と指導教師(メンター)によるon-going法による授業認知をベースにした授業リフレクションシステムを活用し、そのプロセスにけるメンタリングのあり方を、3名のメンターでどのように異なるかを探った。その際、メンターと新任教師との関係、新任教師の課題把握、新任教師の職業的アイデンティティ、の3つがメンタリングの機能をみる上で重要であるため、それらの調査をあわせて行なった。一部は、イギリス教育学会及びヨーロッパ教育学会にて発表した。さらに、新任研修終了時に、所沢市内の新任教師(約40名)および指導教員(約10名)に同一調査を実施した。 3.学校を基盤としたカリキュラム開発は、教育実践の問題を把握することからはじまるので、制約理論(TOC)を援用した実践の問題把握と管理職による校内研修の問題把握に関して共同研究会を1年間にわたり実施した。対象は、神戸大学発達科学部附属幼稚園である。保育のリフレクションから現状問題構造ツリーの作成へのプロセスはほぼ実施可能であることが明らかになった。 4.岡山県内の特殊諸学校教師207名を対象にして、校内研修と学校組織コミットメントの関係について調査を行なった。その結果、校内研修が自己の力量形成に有効であると認知し、有効セルと認知している教師は学校組織へのコミットメントも高いことが示された。
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Research Products
(4 results)