2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300279
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
形井 秀一 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (10248742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大武 信之 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10223851)
藤井 亮輔 筑波技術大学, 保健科学部, 助教授 (70352565)
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Keywords | 無線ICタグ / ツボ / 人体模型 / WHO / 特許 |
Research Abstract |
1.プロトタイプ試作 昨年は、ツボに見立てたICタグを読み取るシステムを作製したが、これはツボ名称のみを表示するものであった。昨年作製したシステムを基に、部位を示す2D表示、ツボに関する情報表示、ツボの中国語の発音による読み上げ機構を追加すると共に、読み取り機は無線LANを用いた通信機能を追加した。本システムは日本語版のものと、英語版のものの2種類を作制したが、これは今後、各国版システムを計画しているため、次年度以降のシステム開発をにらんだものである。各国版の作製においては、漢字コードの問題等があるため、システム開発上の問題の洗い出しも合わせて行った。 2.人体模型試作 肉感と骨の質感を持つ人体模型を開発し、これまでのマネキンとは異なる質感のあるモデルにするため、骨と筋肉からなる部分的な人体模型の試作を行った昨年度版を基に、皮膚と筋肉を樹脂とした腕の模型にICタグを埋め込んだ模型を作製した。埋め込まれたICタグは、通信の際に読み取りリーダと方向性があるため、3〜4cmの間隔で埋め込んであり、無方向性のICタグと狭い間隔で埋め込みが次年度以降の開発課題である。 3.特許申請 上記項目1と2を組み合わせた特許の検討を行った。従来の特許はツボを突起物、あるいは微細なバーコードを用いて示すもので、本課題とは手法が異なるが、本テーマで特許申請を行うには、無線ICタグのみでは新規性が保証できない。触察や視察でも認知できないように埋め込まれたICタグで疑似的なツボを人体模型に組み込んだモデルの特許申請を行うための準備を、学外の法務専門家を含めて検討した。 4.国際協力 これまでWHOで進められてきた経穴部位の標準化は、日本・中国・韓国の3ケ国を中心に進められてきたが、18年10月につくば市で開催された国際会議において、モンゴル、マレーシア、シンガポール、アメリカ合衆国、オーストラリア、英国等も参加した形でその成果を公表し、標準部位に合意が得られた。また、現在、WHOから公式の英語版が出版される予定で準備が進められているが、その部位の正確な伝達のために、ツボの位置を明確にした図および模型の作成も日本側で検討している。
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Research Products
(3 results)