2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300279
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
形井 秀一 Tsukuba University of Technology, 保健科学部, 教授 (10248742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大武 信之 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10223851)
藤井 亮輔 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (70352565)
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Keywords | 無線ICタグ / ツボ / 人体模型 / WHO / 経穴部位 |
Research Abstract |
経穴は、鍼や灸、あるいはあん摩マッサージ指圧の診察・治療の際に重要なポイントであり、経穴部位を正確に学習することが重要である。また、教育用の補助教材、あるいは、学生の自己学習用教材として、人体の全身図や部分図、人体模型などが作られてきた。 研究代表者らは、視覚障害のある学生でも自己学習出来るように、旧来の経穴が穴型や突出型、材質がマネキンタイプとは異なる、触れた触感が人間の肌や肉感に近い素材を使用し、経穴部にICタグ(無線非接触型/インレット・タイプ)を埋め込んだモデルを試作した。これは、経穴部位を学生が取穴し、読み取り機で経穴部のICタグを読むものである。モバイルPDA側で読み込まれたICタグ・コードは、無線LANでパソコン側に送信され、経絡・経穴名称、説明文、人体の部位を示す画像情報、及び経穴の読みに紐付けされ、パソコンで学習出来るものである。一方、経穴部位は、これまで国際的に標準化されていなかったので、中国や韓国、WHOと協力し、2006年に標準化を達成した。そして、2008年にはWHOから英語公式版が、国内でも2009年3月に日本語公式版と標準化に準じた教科書も発刊された。研究代表者は、それらの書籍の経穴毎に対応した図の作成や書籍発刊に協力してきた。 それらの成果を踏まえ、本研究代表者らが試作した経穴学習用モデルの機能が、ツボ学習用人体モデルとして有用性であるか否か、本研究の海外の研究協力者やWHOの標準経穴部位標準化に携わった中国と韓国および日本の専門家などからの評価を受けるため、会議を招集して、検討した。本モデルは、ICタグを使って読み取るアイデアは、一定評価されたが、全身モデルの場合の重量や肉体の質感のさらなる検討、ICタグ読み取りの機器の改良などが課題とされた。
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Research Products
(6 results)