2006 Fiscal Year Annual Research Report
多人数参加型遠隔協調学習のためのマルチモーダル集合ポインタの開発と評価
Project/Area Number |
17300281
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
鈴木 モトフル 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90332147)
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Keywords | ポインタ / ユーザーインタフェース / マルチモーダル / 教育工学 / 遠隔強調作業 / 集約 / 委譲 / グループアフェアネス |
Research Abstract |
集合ポインタ表現の評価実験を行った。ここで、集合ポインタはすべての利用者によって操作される共有ポインタである。共有ポインタには、集合ポインタ以外に個別ポインタがある。集合ポインタは、統合関数によって個別ポインタ群から属性が決定される。ポインタの重みを表す視覚的属性として、大きさ、透明度、周辺領域の大きさを選び、実験評価によってそれらの特徴を明らかにした。 集合ポインタによって、個別ポインタの重心等の情報をより効果的に利用者にフィードバックできるが、グループの意思としてボタシを押す操作等は困難である。この問題を解決するために、新たにポインタ委譲(pointerdelegation)を考案した。委譲機能を有するポインタを代理ポインタ(delegationpointer)と呼ぶ。委譲には複数の制御方式があることと特徴を明らかにした。 また、代理ポインタを評価するための実験用システムのプロトタイプ構築を行った。AJAX技法を用いてWebサーバーとWebブラウザによる複数ポインタの共有システムを開発した。今後、ポインタ委譲機能を追加することによって実験システムを構築する予定である。 また、立体ビデオを利用した多地点での遠隔ビデオ会議システムを利用して、昨年度の基礎的な評価実験に引き続き、裸眼立体液晶ディスプレイを用いた3次元映像および3次元ポインタ、3次元線画描画を2次元と比較する評価を質問紙調査によって行った。立体視が容易な被験者においては、3次元映像、3次元ポインタ、3次元線画描画が高く評価され、有効性が示された。また、マウスを利用した3次元ポインタ操作・線画描画が容易であり、操作上の障害がないことが示された。ただし、立体視が困難な被験者がおり、3次元映像・ポインタ等の普及のためには、装置の簡便さと立体視の容易さの両立が必要である。
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Research Products
(3 results)