2006 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能社会へ向けた日本の科学技術の転換の社会史的研究(1995-2005)
Project/Area Number |
17300286
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉岡 斉 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 教授 (30174890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 克弘 東北大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90133610)
杉山 滋郎 北海道大学, 大学院理学研究科, 教授 (30179171)
澤田 芳郎 京都大学, 国際融合創造センター, 教授 (30206023)
川野 祐二 千里金蘭大学, 人間社会学部, 講師 (30411747)
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Keywords | 科学技術史 / STS研究 / 日本現代史 / 科学技術政策 / 持続可能 / 世紀転換期 |
Research Abstract |
この研究の目的は、20世紀末から21世紀初頭にかけての「世紀転換期」における日本の科学技術の社会史について、鳥瞰図を描くことである。具体的には、代表者が編者代表となって、『通史 日本の科学技術第6巻世紀転換期1995-2005』(仮題)というタイトルの、大部の学術書を出版することである。研究期間終了までに大半の原稿を集め、出版助成金をとって2010年までに出版にこぎつけたい。 本年度は、3年間の研究の2年目に当たる。本年度の達成目標は2つある。第1は、『通史6』の企画を固め、執筆者をリクルートすることである。第2は、さまざまのテーマに関する公開ワークショップおよびレジュメ合評会を進めることである。 第1の目標は、申し分のない達成状況をみた。「アイテムリスト」の骨格は5月までにほぼ固まり、その後は随時、大幅に増補されつつ今日に至っている。1年前は、執筆予定者44名で、章の総数は80章程度の作品となる見込みであった。しかし現在、執筆予定者は約2倍の87名にふくれあがり、賞の総数も110章あまりとなる見込みである。このプロジェクトの企画に、人を引きつける力が備わっていたと考えられる。 第2の目標に関しては、新通史フォーラムという組織を、研究代表者・分担者を中心として立ち上げ、毎月のように公開ワークショップ、およびフォーラム研究会を重ねた。スォーラム研究以下は7月以降、レジュメ合評会を中心とするようになった。 このうち公開ワークショップは、12月(東京)、1月(東京)、3月(東京、2回)、の計4回実施した。他に、10月に札幌で開かれた科学技術社会論学会の場を利用して、4件のワークショップを開催した。フォーラム研究会は、いずれも東京で、4月、5月、7月、9月、10月、12月、2月に実施した(計7回)。 今年度の成果は、簡単に言えば、大規模なプロジェクトとしての組織に成功したこと、歴史認識のすりあわせがメンバーの間で深まったこと、およびレジュメが集まり始めたことである。
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Research Products
(1 results)