2006 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・ユーラシア大陸の蒸発量分布の年々変化と環境要因との関係の解明
Project/Area Number |
17310004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉田 倫明 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (80235887)
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Keywords | 蒸発量 / アジア・ユーラシア / モンゴル |
Research Abstract |
研究実施に必要な以下のデータの収集,精度の評価およびフォーマット変換を進めた. (1)ISLSCP Initiative IIデータセット.蒸発量算出モデルの入力値として利用する. (2)CPC Merged Analysis of Precipitationデータセット.衛星データより求めた降水量データ. (3)Global Precipitation Climatology Project衛星データと地上観測地を組み合わせた降水量データ. (4)植生指標(NDVI)データセット気象衛星NOAAのAVHRRセンサー群より求め幾何補正された1981-2000年のNDVI値を千葉大学が提供したものを他のデータセットと合わせて使用するためにデータのフォーマットを変換する. (5)GRDC所有のデータセットの中から対象地域で長期間のデータが得られるもの,精度の点から信頼できるものを選択し,本研究に利用できる形に整備する. (6)モンゴル国ヘリレン川流域の流量データ.モンゴル国気象水文学研究所により,流域内5カ所の流量観測所でルーチン的に測定されているデータを取得し,デジタル化する.得られたデータについて,過去の測定値の精度の判定,モンゴル語の測定ノートの翻訳や測定方法に関する専門的知識を得るために海外共同研究者と現地を訪問し,測定担当者を交えて検討を実施する. この内(2)-(6)については、当初計画通りデータの取得、精度評価、フォーマット変換が平成17年度中に終了した.(2)については、当初平成17年6月と予定されていたDVTD-ROMでのデータ配布の開始時期が遅れたため、平成17年度内にデータ整備を行うことができなかった.このため、予算の繰越しを行い、平成18年度12月までにこの作業が終了した.一方,モデルの改良を進め,(6)のデータセットの適用を進めた.ほぼデータセットが整い,またモデルが整備されたので,この後蒸発量計算を進める予定である.
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[Journal Article] An overview of the rangelands Atmosphere-Hydrosphere-Biosphere Interaction Study Experiment in Northeastern Asia (RAISE).2007
Author(s)
Sugita, M., Asanuma, J., Mariko, S., Tsujimura, M., Kimura, F., Lu, M., Azzaya D., Adyasuren Ts.
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Journal Title
Journal of Hydrology 333-1
Pages: 3-20