2007 Fiscal Year Annual Research Report
海洋における炭素・栄養塩変動把握のための国際標準物質の研究
Project/Area Number |
17310015
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
青山 道夫 Japan, Meteorological Research Institute, 地球化学研究部, 主任研究官 (80343896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 久幸 (井上 久幸) 北海道大学, 大学院・地球環境科学, 教授 (60344496)
石井 雅男 気象庁気象研究所, 地球化学研究部, 主任研究官 (70354553)
村田 昌彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター海洋大循環観測研究プログラム, 研究員 (60359156)
廣瀬 勝己 気象庁気象研究所, 地球化学研究部, 部長 (70343895)
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Keywords | 環境組成標準 / 標準溶解 / 環境科学 / 物質循環 / 環境分析 / 全炭酸 / 栄養塩 / 海水 |
Research Abstract |
平成19年10月に国際workshop「WORKSHOP ON CHEMICAL REFERENCE MATERIALS INOCEAN SCIENCE」をつくばで開催し、本研究の目標の一つである海水中栄養塩についての国際的な合意による定義とスケール(国際栄養塩スケール)の確立を推進するための議論を行った。これにはこの分野で研究を行っている4名の国外の研究者を招聘した。本workshopの合意により、国際栄養塩スケールを確立する国際的な共同行動を開始した。 DIC-栄養塩無毒一体標準について、第7回から第9回までの試作実験と過酷環境での保存実験を行った。目標を達成するために必要な、CO2のガス交換を遮断し保存中にDIC濃度の変動を生じさせずかつ栄養塩濃度変化を生じさせない容器と外装の組み合わせを「金属容器と金属膜入り外装」決定し、実験を行った。この組み合わせにより、容器内部から外部へおよび外部から容器内部への双方向のCO2のガス交換を基本的には遮断することができた。また、分中を行なっている最中におきる気液間のガス交換が無視できない程度である(kgあたり数マイクロモル)ことがあきらかになったので、タンクを連結し分注した量を補充しタンク内の水位を変えないで実験が出来るように装置を改良した。この方式での結果については、現在保存実験を行っている。作成したDIC-栄養塩一体標準を配布し、測定を複数の機関で行っている。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Recent comparability of Oceanographic Nutrients Data:Results of a2003Intercomparison Exercise using Reference Materials2007
Author(s)
Aoyama, M., S. Becker, M. Dai, H. Daimon, L.I. Gordon, H. Kasai, R. Kerouel, N. Kress, D. Masten, A. Murata, N. Nagai, H. Ogawa, H. Ota, H. Saito, K. Saito, T. Shimizu, H. Takano, A. Tsuda, K. Yokouchi, A. Youenou
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Journal Title
Analytical Science 23
Pages: 1151-1154
Peer Reviewed
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