2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17310064
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 芳男 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40250849)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 元博 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10333808)
大内 憲明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
粕谷 厚生 東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 教授 (10005986)
|
Keywords | 蛍光ビーズ / X線造影剤 / カプセル化 / 粒子 / コア-シェル型 / AgI / シリカ / ゾル-ゲル法 |
Research Abstract |
最近、癌病巣のリンパ節の正確な切除を行う方法、すなわちセンチネルリンパ節生検法として蛍光ビーズやX線造影剤を利用した方法が従来法に代わる新たな検知法として期待されている。市販のX線造影剤としてヨード製剤が用いられているが、それに含まれるヨウ素化合物のサイズが小さいためリンパ節に留まることができない。また、蛍光ビーズやヨード製剤の毒性も問題となっている。その解決策として蛍光ビーズやヨウ素化合物のカプセル化が考えられる。本研究では市販の蛍光ビーズやヨウ素化合物の一つであるAgIを物理的・化学的に安定なシリカでカプセル化し、良好なコア-シェル型複合粒子の合成条件について検討した。 蛍光ビーズとしてMolecular Probes社製の市販品(粒子径:100および200nm)を用いた。ヨウ素化合物として過塩素酸銀水溶液をヨウ化カルシウム水溶液に添加することにより得られるAgIナノ粒子コロイド溶液を用いた。これらのコロイド溶液に、各種表面処理をした後、エタノール、テトラエトキシシラン(TEOS)、塩基触媒を順に加えることでシリカカプセル化複合粒子を作製した。 蛍光ビーズはポリビニルピロリドンによる表面修飾により良好にシリカカプセル化を行うことができた。それにより耐光性を高めることができた。また、AgIナノ粒子に関しては、塩基触媒とTEOS濃度を種々変化させて粒子を合成し、観察と考察を合成条件にフィードバックさせることにより、平均粒径約30nmの、従来よりも小粒径のシリカカプセル化AgI複合粒子を合成することができた。
|
Research Products
(5 results)