2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノミクロ機能性新素材設計シミュレーション・システムの開発と応用
Project/Area Number |
17310067
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
大野 かおる Yokohama National University, 大学院・工学研究院, 教授 (40185343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 聡 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 特別研究教員 (90377094)
大槻 勤 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50233193)
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Keywords | 第一原理計算 / GW近似 / T-matrix理論 / ダブルイオン化エネルギー / 内包フラーレン / 時間依存密度汎関数理論 / 化学反応ダイナミクス / 電子励起 |
Research Abstract |
◎ 我々はこれまでに我が国の数少ない完全オリジナルな第一原理計算手法として「全電子混合基底法」を開発し、これを基にナノミクロ機能性新素材設計シミュレーション・システムを構築した。そして、多体摂動論に基づくGW近似により、GaAsクラスターおよび結晶の準粒子エネルギー・スペクトルの全電子計算を行った(Physical Review B76,075325;1-9(2007))。また、GW近似から1電子グリーン関数を決定し、これに基づいてさらに2電子間のクーロン相互作用による多重散乱をT-matrix理論により取り扱って2電子グリーン関数を求めるプログラムを開発し、原子・分子のダブルイオン化エネルギー・スペクトル、2電子波動関数に続いて、Augerスペクトルを精密に決定することに成功した(Phys. Rev. B77,035132;1-7(2007))。さらに、時間依存密度汎関数理論による全電子分子動力学シミュレーションにより、π共役デンドリマー(SSS1Pc)の光捕集機能のダイナミックスを調べることにも成功した(J.Phys, Condensed Matter 19,365242;1-8(2007))。 ◎ この他、7^Beを内包したC_<60>を低温に冷やすと電子捕獲崩反応が1.5%加速することを発見し(Phys. Rev. Lett.98,252501;1-4(2007))、電子線照射されるとC_<60>中のC_<60>分子同士が融合してポリマー状の構造になり、その電子状態は半金属的になり得る可能性を示した(Eur. Phys. J. D43,127-140(2007))。
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Research Products
(24 results)