2007 Fiscal Year Annual Research Report
電気化学バイオリソグラフィーの開発と細胞チップヘの応用
Project/Area Number |
17310080
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西澤 松彦 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (20273592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 隆 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00333857)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / 細胞・組織 |
Research Abstract |
電気化学バイオリソグラフィーによって形成した接着領域に対して,誘電泳動力を利用して迅速に細胞を集約して固定化する技術を開発し,細胞診断に用いるバイオチップの可能性を検討した。その結果,以下の成果を得た。 1)電気化学バイオリソグラフィーを行なうための電極と,誘電泳動を行なうための電極を,マイクロ流路チップの内壁に作製し,流路チップ中での細胞の迅速な固定化を実践した。 2)細胞懸濁液を流した状態で,100%の細胞捕捉を実現し,2種類の細胞を配列して固定する事が出来た。 3)白血球細胞の中から,選択的に好中球を捕捉固定するために,それらの抗体のアレイをマイクロ流路中に作製した。 4)血液サンプルから,好中球の選別補足を行い,その形状診断を試みた。 細胞診断を簡便化するための細胞チップの研究開発が加速しており,採取した細胞をチップの適所に固定するための簡便な方法が必要とされている。電気化学バイオリソグラフィーは,電極と電源(乾電池程度)からなるシンプルな機構であり,マイクロ流路チップ等への集積化が容易であり,細胞のアレイを「その場で」作成するバイオチップに応用可能と考える。そこへ,誘電現象を利用して細胞を捕集して固定化を出来るという今回の成果は,血液診断の効率化に大きく寄与すると期待できる。また,動物実験の代替として培養細胞による毒性試験への要求が高まっているが,そのような細胞チップのハイスループット化にも寄与し得る基盤的成果である。
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Research Products
(6 results)