2005 Fiscal Year Annual Research Report
統合化製品ライフサイクルマネジメントによる事業創造プロセスのモデル化と管理方法
Project/Area Number |
17310100
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
玉木 欽也 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40188420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 一衛 成蹊大学, 理工学部, 教授 (80175083)
松井 正之 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00034413)
高橋 勝彦 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00187999)
進藤 昭夫 千葉工業大学, 社会システム科学科, 教授 (60308830)
吉江 修 早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 助教授 (20200933)
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Keywords | 事業創造プロセス / PLM / サステテイナブルプロジェクトマネジメント / SCM / 需給マネジメント / 協働的生産管理 / BOM / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、製造業の新製品開発事業プロセスを研究対象として、製品ライフサイクル全域に係わるプロダクトイノベーションとプロセスイノベーションを統合するモデル化方法と管理方法の体系化を行う。平成17年度は、次の3つの研究課題に取り組んだ。 (1)PLM・CRM・SCMを統合した新製品開発事業プロセス全体のリファレンスモデルとサステナブルプロジェクトマネジメント方法 事業創造戦略の概念を、関連の深い周辺戦略とマネジメント業務との関係性のフレームワークとして提案した。また、サステナブル・バリューチェーン構築のために、多目的意思決定としてサステナビリティを指向した価値創造モデルを提案するとともに、その解法の開発を行った。 (2)PLMの研究課題 はじめに、統合化PLMにおける生産領域での研究課題について文献的考察を行って整理した。次に、自動販売機扉ライン事例についてメーカと共同研究を行い、製品設計のアウトプットである設計部品表から、製造工程の情報へとつながる製造部品表作成、それらをラインシミュレーション検証するまでを手順化するとともに、実践的な検証を行った。 (3)CRMおよびSCMの研究課題 MRPII/ERPでの事業計画と販売・操業計画(S&OP)をシステマティックに展開するための方法論として、需要と供給がマッチする需給開発マネジメントを提案した。また、今日の企業の真の競争力は特定の部門のみから生み出される部分よりも、部門間が協働的に機能することで生まれる部分の方がより力強いことから、協働的生産管理の必要性と管理方式について整理した。 なお、最新のPLM動向を把握しかつ産学・国際の連携へ向けて、母体となる研究部会を運営して産学メンバーで定期的な議論を重ねるとともに、欧州の大学や国内実践工場の訪問のほか、国内外の学会に参加して情報収集を行い、成果の一部については研究発表を行った。
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