2005 Fiscal Year Annual Research Report
第四紀逆断層の新期活動性評価と地盤災害に関する研究
Project/Area Number |
17310104
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平野 信一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10228801)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 秀明 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30173909)
小岩 直人 弘前大学, 教育学部, 助教授 (70296002)
村山 良之 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10210072)
|
Keywords | 活断層 / 地震災害 |
Research Abstract |
本研究は逆断層の発達地域において発生する地震活動による地盤災害の軽減のため、活断層の詳細な位置や新期の活動性を明らかにすることと活断層周辺の地盤特性を把握することである。この目的のため、本年度は奥羽脊梁山脈東縁地域の主要逆断層として、仙台平野西縁部の活断層系と白石〜福島盆地西縁に至る断層系を対象とし、 1.室内作業として、人工改変による地形改変前に撮影された米軍撮影の空中写真を用い特に新期の活動を表現していると考えられる完新世の地形面を主に活断層周辺の断層変位基準地形と詳細位置図を作成した。また、これらの地形面は人工改変を受けていることが多いので、当該地域の人工改変以前の地形図等の収集を行なった。 2.新旧の地形図等の比較および大縮尺空中写真からの大縮尺地形図から断層沿いの地形改変地の原地形の復元を行ない、断層沿いの地形変化を明らかにした。また、仙台平野では、沖積層堆積地域に位置する断層の通過位置と、地下浅層部の構造を明らかにするため、既存のボーリング資料などを収集した。これにより、次項以降で行なったボーリング調査の地点選定を行なった。 3.活断層による断層活動史を明らかにするため、地表面では変位量の詳細な測量を行なうとともに、地下浅層部の変形構造と変位量など断層活動史を明らかにするため、農閑期である12月〜3月にかけて、パーカッション式ボーリングおよび業者委託のオールコア採取のボーリングを、仙台平野西縁部では岩切地区で、白石〜福島盆地西縁では桑折地区で断層を横断する測線で行なった。得られたボーリング調査結果から断層の地下構造を推定した。
|
Research Products
(1 results)