2005 Fiscal Year Annual Research Report
機能性リボヌクレオペプチドによる生体内情報伝達シグナルの検出と制御
Project/Area Number |
17310125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森井 孝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (90222348)
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Keywords | バイオセンサー / セカンドメッセンジャー / 分子認識 / リセプター / ケミカルバイオロジー / コンビナトリアルケミストリ / RNA / ペプチド |
Research Abstract |
我々はすでに生体高分子RNAとペプチドをもとにして、RNAとペプチドのサブユニットから形成される機能性組織体を設計し、RNAサブユニットをライブラリー法によって機能化し、リボヌクレオペプチドリセプターを作製する方法論を開発している。 本年度の研究では、 (1)RNAサブユニットを機能化したリセプターをもとにして、ペプチドサブユニットをライブラリー法によって機能化し、リボヌクレオペプチドリセプターの結合能・識別能を向上させる方法論を開発した。これによって、アデノシン三リン酸(ATP)とデオキシアデノシン三リン酸(dATP)の識別が可能なRNPリセプターが得られた。 (2)リボヌクレオペプチドリセプターを、幅広い濃度応答領域と検出波長を持つ分子センサーへと機能化する方法論を開発した。 (3)リン酸化チロシンに対するテーラーメイドリセプターを開発した。チロシンとリン酸化チロシンを識別するRNPリセプターを作成したが、リン酸化チロシンに対する親和性は、まだ満足できるものではない。 現在、特定のアミノ酸配列でのリン酸化チロシンを認識するリボヌクレオペプチドリセプターの作製を行っている。 また、生体内セカンドメッセンジャーに対するバイオセンサーを開発するため、PHドメインGRP1を用いてイノシトール四リン酸に対するバイオセンサー(IP_4センサー)を開発した。IP_4センサーを細胞内に導入し、ヒスタミンによるH1リセプター刺激に対応した細胞内イノシトール四リン酸のリアルタイム測定に成功した。
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Research Products
(5 results)