2007 Fiscal Year Annual Research Report
機能性リボヌクレオペプチドによる生体内情報伝達シグナルの検出と制御
Project/Area Number |
17310125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森井 孝 Kyoto University, エネルギー理工学研究所, 教授 (90222348)
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Keywords | バイオセンサー / セカンドメッセンジャー / 分子認識 / リセプター / ケミカルバイオロジー / コンビナトリアルケミストリー / RNA / ペプチド |
Research Abstract |
(1)生体内生理活性分子に対するバイオセンサーの構築 昨年度までに確立したRNPリセプター・センサー構築方法論に基づいて、神経伝達物質であるドーパミンやヒスタミンなどの生理活性アミンを高選択的に識別するRNPリセプターと、生理活性アミンを高感度に検出する蛍光性RNPセンサーを構築した。ドーパミンセンサーに対するRNPセンサーの基質結合配列中には、5'-CACA_UGAA-3'の高度に保存された配列が認められた。7-メトキシクマリン修飾ペプチドを有する蛍光性RNPセンサーが、ドーパミン濃度の増加に伴って応答することがわかった。さらに、7-メトキシクマリン修飾ペプチドを有するRNPセンサーは、ドーパミンのα位のメチレンと、カテコール環の3位の水酸基を高選択的に識別した。 (2)光応答性ATPセンサーの二次構造解析 ATPに対する蛍光性RNPセンサーのRNAサブユニットの二次構造予測を行い、RNA加水分解酵素を用いた構造マッピングの結果と比較した。また、ATP結合に伴った蛍光強度変化を測定し、それらのRNP二次構造との相関性を詳細に検討した。二次構造解析結果とATPに対する蛍光強度変化の測定から、基質結合領域におけるRNA配列可変部位が蛍光強度変化に影響することが明らかになった。 (3)蛍光性RNPセンサーの合目的設計法の開発 上記(2)で同定されたATPセンサーの発光強度に関わるRNAの部分構造を利用することにより、既知のRNAアプタマーを蛍光性センサーへと変換することに成功した。
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Research Products
(4 results)