2006 Fiscal Year Annual Research Report
フランス科学文化論の歴史的展開及び現代的意義に関する思想史的・哲学的包括的研究
Project/Area Number |
17320003
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
香川 知晶 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (70224342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 修 東京大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90192541)
河野 哲也 玉川大学, 文学部人間学科, 助教授 (60384715)
山口 裕之 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20380123)
村松 正隆 跡見学園女子大学, マネジメント学部, 助教授 (70348168)
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Keywords | フランス科学文化論 / エピステモロジー / フランス生命思想 / フランス心理学思想 |
Research Abstract |
初年度に引き続いて、エピステモロジーの哲学的含意の包括的研究、およびそれが応用倫理へもたらすインパクトを明示することを目標として、研究を継続してきた。 研究体制については、初年度と同様、エピステモロジー研究部門と生命倫理研究部門とが補完しあう形で行った。 本年度は11月にフランスのパリ第一大学のIHPST(L'Institut d'Histoire et de Philosophie des Sciences et des Techniques、11月24日実施)及びCentre Alexandre Koyre-Centre de Recherche en Histoire des Sciences et des Techniques(11月27日実施)における日仏シンポジウムの準備と実施を中心としながら、研究を遂行した。特にIHPSTにおけるシンポジウム(Journee franco-japonaise)に向けては、法政大学文学部の安孫子信教授にも研究協力者としての参加を要請し、11月末の実施と質疑応答に至るまで、相互にメール等による綿密な連絡を取りながら、年度当初のIHPSTのHPへのプログラム掲載準備に始まり、10月28日の合同研究会(於東京大学)による事前の検討まで準備を重ねた。かかる事前の十分な準備もあって、フランス側責任者のパリ第一大学Jean Gayon教授を始め、すべての報告にレスポンダントが用意されて実施されたシンポジウムでは、きわめて活発な討論が行われ、日仏の研究交流の実をあげることができた。また、Centre Alexandre Koyreにおける金森修による連続講演においても、熱のこもった質疑応答によって有意義な研究交流を行うことができた。 その他、今年度も、各研究者は著書・雑誌論文の形でそれぞれ研究成果を発表するとともに、本年度も基礎作業として継続してきた基本文献・資料の収集及び整理に関しては、研究協力者の助力も受けながら、実施してきた。その作業はさらに最終年度にも引き継ぐ予定である。さらに、本研究の成果を公表するための論文集刊行の準備も具体的に開始することができた。
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Research Products
(12 results)