2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
湯浅 邦弘 Osaka University, 文学研究科, 教授 (30182661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 裕一 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (20127476)
福田 哲之 島根大学, 教育学部, 教授 (10208960)
竹田 健二 島根大学, 教育学部, 教授 (10197303)
菅本 大二 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (30299002)
辛 賢 大阪大学, 文学研究科, 講師 (70379220)
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Keywords | 中国哲学 / 古文字学 / 出土資料 / 上博楚簡 / 郭店楚簡 |
Research Abstract |
本年度(平成19年度)は、当初計画の通り、以下の三点について実施し、それぞれ充実した成果をあげることができた。 第一は、上海博物館蔵戦国楚竹書(上博楚簡)に関する研究書の刊行である。これまで我々研究会メンバーは、本研究の成果として、『竹簡が語る古代中国思想-上博楚簡-』(浅野裕一編、汲古書院・汲古選書、2005年)、『古代思想史と郭店楚簡』(浅野裕一編、汲古書院、2005年)などを刊行してきたが、その対象文献は、主として郭店楚簡および『上海博物館蔵戦国楚竹書』第三分冊所収文献までであった。その後、『上海博物館蔵戦国楚竹書』第四分冊・第五分冊が刊行されたのに伴い、鋭意研究を進め、その成果を18章の論考にまとめて、『上博楚簡研究』(湯浅邦弘編著、研文出版)として刊行した。 第二は、『上海博物館蔵戦国楚竹書』第六分冊所収文献の読解である。刊行がやや遅れていた第六分冊が、平成19年7月下旬、日本に輸入され、メンバーは直ちに分担を決めて、釈読を開始した。九篇のすべてについて、釈文を作成し、研究会合で検討を進めた後、それぞれの訳注・研究論文を、主として『戦国楚簡研究2007』(『中国研究集刊』別冊特集)に発表した。 第三は、国際学術交流である。まず、代表者の湯浅は、平成19年5月に台湾で開催された国際学会「儒家哲學的典範重構與詮釋國際學術研討會」(東呉大学)に招請され、「戰國楚簡和儒家思想-「君子」的意思-」と題する研究発表を行い、続いて、台湾・政治大学において上博楚簡に関する講演を行うなど、各国の研究者と戦国楚簡に関する最新の研究情報を交換した。また、平成19年夏に、楚簡および楚簡と密接な関係にある秦漢の文物を調査するため、中国に渡航し、上海博物館および陝西省西安において学術調査を行った。この成果についても、『戦国楚簡研究2007』(『中国研究集刊』別冊特集)に発表した。
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Research Products
(20 results)