2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヴェーダ文献伝承の研究-サンスクリット文献学と南アジア地域研究の複合研究-
Project/Area Number |
17320015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 正人 Kyoto University, 人文科学研究所, 教授 (50183926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井狩 彌介 人文科学研究所, 人文科学研究所, 名誉教授 (40142012)
梶原 三恵子 京都大学, 人文科学研究所, 非常勤講師 (00456774)
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Keywords | ヴェーダ / サンスクリット / インド / 南アジア / 写本 / ジャイミニーヤ派 / ヴァードゥーラ派 / パイッパラーダ派 |
Research Abstract |
ヴェーダ文献伝承の総合的研究を目的とする本共同研究プロジェクトには、上記研究分担者のほかに、アスコ・パルポラ(ヘルシンキ大学名誉教授)とミヒャエル・ヴィッツェル(ハーヴァード大学教授)が海外研究協力者として参加している。平成19年度の研究実績は以下のとおりである。 藤井とパルポラは、昨年度、西インドのバローダと北インドのチャンディガルで入手したジャイミニーヤ派サーマヴェーダ写本を分析し、両人によるジャイミニーヤ派文献写本総目録にそれらの写本情報を加えて増補を行なった。藤井とパルポラは、2008年2月、ジャイミニーヤ写本に関して現在のところ最後の調査地と考えられる北インド・ヴァラーナシのSarasvati Bhavana Libraryで写本の調査を行ない、南インドからもたらされたと思われるジャイミニーヤ写本を多数確認した。 井狩と梶原は、昨年度に引き続き、井狩が入手したヴァードゥーラ派ヤジュルヴェーダの諸写本の精査を続行するとともに、各々、特にシュラウタ・スートラとグリヒヤ・スートラの研究を進めた。井狩が校訂しつつあるヴァードゥーラ・シュラウタ・スートラのラージャスーヤ(王即位式)の箇所について、藤井、井狩、梶原が、京都大学人文科学研究所の古代インドを中心とした王権儀礼に関する共同研究において、新資料として他の研究者の協力のもとに読解をすすめた。 ヴィッツェルは、カシュミールとオリッサ両地域のパイッパラーダ派アタルヴァヴェーダ文献伝承の研究を続行するとともに、ヴェーダ諸学派の地理的な分布と移動についての研究を進展させた。
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Research Products
(4 results)