2006 Fiscal Year Annual Research Report
16〜18世紀イエズス会現地報告文書にみる「普遍主義と地域特性」競合の国際比較
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17320018
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Research Institution | Sophia University (Jochi Daigaku) |
Principal Investigator |
川村 信三 上智大学, 文学部, 助教授 (00317497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高祖 敏明 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (80103919)
VELIATH Cyril 上智大学, 外国語学部, 教授 (10216202)
HOLLERICH Jean Claude 上智大学, 外国語学部, 教授 (00276510)
斎藤 晃 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 助教授 (20290926)
安村 直己 青山学院大学, 文学部, 助教授 (30239777)
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Keywords | イエズス会 / 比較史 / 国際研究者交流 / 文化交流史 / 地域史研究 / カトリック教会 / 宗教史 / グローバルヒストリー |
Research Abstract |
平成18年は、前年度のテーマを更に継続・発展させるため、より規模の大きな学術会議の開催を準備した。日本学術振興会による科研費助成による学術会議(Xavier International Academic Forum : Conrefence)と位置づけ、内外の研究者の広汎な交流の場を提供することとした。昨年度拡大研究会の約倍以上(延200人)の参加者を迎え、盛会のうちに交流を実現した。 第二年目には、従来の歴史学区分で扱えない「超領域交流」を主題化することが目的であった本研究会にとって画期的な進展がみられた。それは「接続された歴史」(connected histories)という概念を用いて、ヨーロッパからインドにわたる広範囲を視野にいれているサンジャイ・スブラマニヤム(Sanjay Subrahmanyam米カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授、同インド研究所所長、オックスフォード大学インド史講座兼任)の存在を知り得たことである。スブラマニヤム教授は、フランス社会科学高等研究学院(EHESS)在職中、同僚のセルジュ・グルジャンスキ(Serge Grujinski同研究所所長)と連携し、ヨーロッパ文化と現地文化の接触状況を、単に一方向的な流れの交流ではなく、双方向的な流れの接続であるとするグローバル・ヒストリーの新しいあり方を提唱した人物である。そこでは、文化的混淆(Cultural Hybridyzation)などの概念も導入し、一国家、一民族を限定してあつかうことのできない複雑な交流の歴史にあらたな光があてられている。研究機構外部からの国外参加者としては、イエズス会の基本精神解釈について、現代における第一人者と目されているオックスフォード大学キャンピオン・ホールのフィリップ・エンディーン(Philip Endean)、中国科学院科学史研究所研究員で中国とヨーロッパの科学的交流の歴史を専門とする韓〓(Han Qi)、インドにおけるイスラム教とキリスト教の交流史関係の第一人者であるポール・ジャヤクソン(Paul Jackson)、ゴア言語学研究所のプラタプ・ナイク(Pratap Naik)を招聘した。昨年の拡大研究集会と相違は、発表の形式を地域別の区別ではなく、テーマ別に組織したことである(第一セッション:宗教間対話第二セッション:イエズス会宣教師の言語政策、第三セッション:イエズス会宣教師によって実現したヨーロッパ文化と現地文化の邂逅)。
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Research Products
(6 results)