2008 Fiscal Year Annual Research Report
近世初期工芸にみる国際性-大航海時代の寄港地間における美術交流に関する研究
Project/Area Number |
17320036
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
日高 薫 National Museum of Japanese History, 研究部, 准教授 (80230944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 剛 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (70210391)
澤田 和人 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教 (80353374)
坂本 満 国立歴史民俗博物館, 研究部, 名誉教授 (40000450)
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Keywords | 南蛮 / 輸出漆器 / 東西交流 / 工芸 / 美術史 / 大航海時代 / 外来影響 / 貿易船 |
Research Abstract |
本研究は、近世工芸にみられる交流の実態を、西欧からの注文によって製作された輸出工芸品、国内向け工芸品に認められる外来影響、舶載品の受容の容態、意匠に見られる他者表象などの観点からとらえることを目的とする。従来の「東西(日本と西欧)」交流という枠組みにとらわれず、貿易船の停泊地周辺域で製作された諸美術工芸との関係性の中で、近世工芸を位置付けようとする点に特色がある。 平成20年度の主要な成果は、フランスおよびハンガリー所在の日本美術および関連資料の調査を行ったことである。 (1)フランスにおいては、ヴィヴネル美術館(コンピエーニュ)・ナンシー美術館・ルーブル美術館の所蔵する日本製漆器コレクションの調査を行い、多くの新知見を得た。 (2)ハンガリーにおいては、ホップ・フェレンツ東洋美術館、ラート・ジェルジ博物館、エステルハージ宮殿等に所蔵される日本関係コレクションを調査し、あわせて受容の実態について検討した。 以上の調査による成果とともに、南蛮漆器データ・ベースを作成し、大量に伝世する資料情報の整理をおこなった。
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Research Products
(4 results)