2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320043
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
大高 洋司 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 教授 (60152162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 啓介 花園大学, 文学部(京都大学名誉教授), 客員教授 (50026720)
飯倉 洋一 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40176037)
山本 卓 関西大学, 文学部, 教授 (60230562)
高橋 圭一 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (90188003)
田中 則雄 島根大学, 法文学部, 教授 (00252891)
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Keywords | 近世後期 / 江戸 / 上方 / 小説 / 読本 / 人情本 / 実録 / 交流 |
Research Abstract |
平成18年度は、近世後期江戸・上方小説(読本・人情本・実録)について、以下のように研究を進めた。 1.読本 17年度中にデジタル撮影した八戸市立図書館所蔵の読本114点分を補うため、従来の国文学研究資料館所蔵本に加え、新たに読本の原本を購入し、善本についてはサンプルデータをデジタル撮影して、『読本事典』の刊行(平成19年度予定)に備えた。また、国文研所蔵の読本を中心に、初印・後印と共に江戸版・上方(京都・大阪)版・その他(名古屋版等)を判別できる一覧表の作成を進めており、<絵本もの>読本等、数十点分を終了した。 2.人情本 青山学院大学武藤元昭教授御所蔵の人情本41点を始め、洒落本・滑稽本・読本・黄表紙・合巻等の近世後期小説100点余りをお借りし、サンプルデータのデジタル撮影を行った。また、それぞれの書誌事項を国文研調査カードに記入し、それをもとに国文研デジタル調査用のフォーマットにデータ入力した。人情本の原本資料がこれだけまとめて実見できたことは貴重であり、「文政期人情本解題」(20年度完成予定)にも反映される予定である。 3.実録 17年度に引き続き、国文学研究資料館内で閲覧可能な写本実録類(原本・マイクロフィルム・紙焼写真)の、所在リスト作成作業を行った。18年度は約250点を収集し、17年度と併せ、現在は500点強を収集している。19年度も継続の予定である。 4.1〜3の成果の一部は、国文学研究資料館文学資源研究系におけるプロジェクト研究「近世後期小説の様式的把握のための基礎研究」(共同研究)にも活用されている。
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Research Products
(6 results)