Research Abstract |
本年度は第3年目にあたり,研究代表者は日本,中国,香港,台湾,シンガポール,韓国,米国の主要な研究機関に所属する現代東アジア文学研究者かち構成される研究チームを率いて,E-Mai1を活用して『ニュースレター,東アジァと村上文学』を定期発行するいっぽうで,アメリカ,台湾,香港,中国に出張し,研究交流,資料収集,講演活動を行った。/研究協力者の許金龍(中国社会科学院,教授),葉惠(マレーシアの翻訳家)を国際交流基金を通じて,于桂玲(ハルビン工業大学,副教授)を黒竜江政府を通じて東大文学部外国人研究員として迎えた。/研究代表者は葉,于両氏のほか研究協力者の楊炳菁(北京外国語大学日語系,専任講師),呉耀宗(香港城市大学,中文系,助教授),関詩珮(シンガポール,南洋理工大学,中文系,助教授),張明敏(台湾,清雲科技大學,應用外語系,兼任講師),金良守(韓国,東国大学,中文系),任明信(ソウル大学,中文系,講師),Faye Kleeman(コロラド大学,東アジア文学系,助教授),島村輝(日本,女子美術大学,芸術表像系,教授)の協力を得て10月に東大文学部において3日間のワークショップを開催した。/9月8日には台湾,亜東関係協会主催のシンポ「2007年台日國際學術研討會」で報告「台湾人「新感覚派」作家劉吶鴎における1927年の政治と"性事"-日本短篇小説集『色情文化』の中国語訳をめぐって」を,12月21日には香港嶺南大学中文系主催のシンポ「香港文學的定位」で報告「香港人心目中的村上春樹」を,3月18日には北京師範大学日本語系主催のシンポ「村上春樹の中国語訳-日中(中日)外国文学研究者による共同研究」で基調報告「日本文化の土着化と中国本土の変革」を行った。中間的報告書として『村上春樹のなかの中国』を朝日新聞社より刊行した。
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