2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320056
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 省三 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70156818)
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Keywords | 国際研究者交流 / 東アジア文学史 / 村上春樹と中国 / 村上春樹と台湾 / 村上春樹と香港 / 村上春樹と韓国 / 村上春樹とシンガポール / 村上春樹とマレーシア |
Research Abstract |
本年度は最終第4年目こあたり、研究代表者は日本・中国・香港・台湾・シンガポール・韓国・米国の研究機関の現代文学研究者から構成される研究チームを率いて四種の活動を行った。 (1)レンポジウム開催:研究協力者の許金龍・中国社会科学院教授、于桂玲・ハルビン士業大学副教授、楊炳菁・北京外国語大学専任講師、Gabriel WU(呉耀宗)香港城市大学助教授、関詩珮(Uganda KWAN)シンガポール・南洋理工大学助教授、張明敏・台湾清雲科技大學兼任講師、金良守・韓国・東国大学副教授、任明信・ソクル大学専任講1師、Faye Kleeman・コロラド大学副教授、島村輝・女子美術大学教授、葉恵氏(マレーシア翻訳家)及び中国語圏の村上二大翻訳家の頼明珠氏と林少華氏を招聘して、11月1日に東京大学山上会館でシンポ「東アジアと村上春樹」を開催した。その模様は『毎白新聞』11月12日タ刑やNHKラジオ国際放送11月16日「波短情長」等でも紹介され『文學界』にシンポ報告を発表した。(2)研究報告論文集刊行のための編集作業を行い、MURAKAMI Haruki STUDYBOOKS,の版元の若草書房より平成21年6月に総368頁の論文集『東アジアが読む村上春樹』を刊行する。(3)中国の日本文学学会誌として最も著名な『日語学習与研究』に論文「村上春樹の中国語訳」(日本語)を発表し、台湾の村上作品シリーズの版元の時報出版より昨年度刊行の拙著『村上春樹のなかの中国』の中国語版(張明敏訳)を刊行した。(4)韓国・梨花女子大学、アメリカ・コロラド大学、中国・復旦大学で学術講演を行なった。以上四種の活動により、20世紀東アジア文学史における村上春樹の位置づけを行い、村上と夏目漱石・魯迅との系譜的関係を明らかにすることができた。
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Research Products
(4 results)