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2006 Fiscal Year Annual Research Report

古代ナム語の新研究:宇音検索ツールとチベットビルマ語データベースによる解析の試み

Research Project

Project/Area Number 17320063
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

池田 巧  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (90259250)

KeywordsNam language / チベットビルマ諸語 / 川西民族走廊諸語 / 藏漢対音資料 / 敦煌チベット文献
Research Abstract

■ナム語文献の校訂
英国の大英図書館の旧インド資料館に所蔵されるF.W.Thomasが紹介した古代ナム語の文献については,当該写本の写真を精査してテキストの校訂作業を進めるとともに,トーマスの解読を仔細に検討して,方法論上の問題点を整理した.またフランスの国立図書館に所蔵されるペリオ収集の敦煌文献のなかで,ナム語文献と考えられる写本の断片資料についても,写真に基づき校訂作業を行った.同時に裏面に書かれた漢文文書の同定し,その文字の特徴とテキストの内容から,フランス所蔵のナム語文献が大英図書館のナム語文献とひと続きのものであった可能性を指摘することができた.
■関連資料の収集
校訂本の作成ならびに解析の基礎作業として,古代ナム語文献についての研究書,研究論文ならびにF.W.Thomasの研究に対する書評や批判論文などの諸資料を収集したほか,西夏語を含む古代のチベットビルマ諸語の復元に関する文献資料,またその後裔と考えられる四川省の川西民族走廊に分布する羌語支の諸語についての研究資料を収集した.
■研究基盤の整備
解読のためのツールとして中古中国語の音韻範疇の索引《漢字古音手冊》の電子テキスト化を行なった.これを基に今後は字音の検索システムを考案する.また藏漢対音資料の索引を電子テキスト化する作業を開始し,基本的なテキストデータの入力を試みた.信頼できるテキストが確定している藏漢対音資料の電子テキストを充実したのち,字音索引に加工する仕様を検討していきたい.またカリフォルニア大学のSTEDTプロジェクトを訪問し,データ利用についての打合せを行なった.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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