2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユーラシアの言語接触と新言語の形成-新言語形成のメカニズム解明に向けて-
Project/Area Number |
17320065
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (30249940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 勝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030165)
庄垣内 正弘 京都産業大学, 文化学部, 客員教授 (60025088)
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50272612)
澤田 英夫 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (60282779)
岸田 泰浩 大阪外国語大学, 日本語日本文化教育センター, 助教授 (40273742)
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Keywords | 言語接触 / ユーラシア / チュルク語 / モンゴル語 / 言語形成 / チベットビルマ語 / コーカサス / 朝鮮語 |
Research Abstract |
2年目に入った本研究課題は、研究代表者・分担者がそれぞれの担当分野で順調に研究を進めている。本研究課題の中心的テーマである言語接触と新言語形成に関連する研究が本年度もいくつか出版され、またいくつかは国内外の学会において研究発表された。以下、簡単に各メンバーの実績を報告する。 (藤代)ヤクート語の英雄叙事詩を中心に研究をすすめたが、今年度は特に旧ソ連邦北東アジア地域のチュルク語の社会言語学的研究も行った(第133回日本言語学会シンポジウム講演・札幌学院大学)。(橋本)モンゴル語について語源という史的視点から言語接触を扱い、第9回国際モンゴル研究者会議建国800年記念大会(モンゴル国モンゴル国立大学)において研究発表を行った。(庄垣内)中国所蔵の阿毘達磨倶舎論実義疏についての研究を継続する一方、チュルク語における言語接触と系統について講演を行った(独国フランクフルト大学)。(角道)土族語民和方言音節変化について漢語との接触の影響について研究し、河湟語を題材に言語接触かdriftかと言う問題を扱った。(岸田文隆)江戸時期に日本国で行われた朝鮮語教育について史料にあたり多角的に研究を進めた。(岸田泰浩)アルメニア語について辞書成立の過程を中心に研究した。(澤田)ロンウォー語の動詞のふるまいについて研究し、第39回シナ・チベット語学会(米国・ワシントン大学)で発表した。(菅原)ウイグル文字本『聖者伝』の研究をCSEL第11号として単行本にまとめ、本研究課題助成金により出版した。またチュルク語とモンゴル語、チュルク語とペルシア語との言語学的、文化的接触についての研究発表も複数、行った。 以上のように、研究課題に沿っての研究が進んでいる。来年度は最終年度であるので、これら、メンバーが個々に担当してきた研究を統合し、最終成果をとりまとめ、公表する計画である。
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Research Products
(7 results)