2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本漢字音データベース(大字音表)の再構築と実用化に向けての実践的研究
Project/Area Number |
17320069
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
湯沢 質幸 Kyoto Women's University, 文学部, 教授 (90007162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼本 克明 安田女子大学, 文学部, 教授 (40033500)
小倉 肇 関西学院大学, 文学部, 教授 (00091596)
清水 史 愛媛大学, 法文学部, 教授 (80170984)
二戸 麻砂彦 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (60172730)
岡島 昭浩 大阪大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (50194345)
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Keywords | 日本漢字音 / データベース / 韻鏡 / 第二水準 / 蒙求 / SOAS図書館 |
Research Abstract |
本年度は、前2年間の研究を踏まえつつ完成予定である来年度における研究の完成を目指して、下記のような研究活動を行い下記のような成果を得た。 (1)大字音表の点検を行った。すなわち、前年度までに字音表に掲載し終えた、JIS第二水準までの漢字の内の約半数について、その『韻鏡』図上の位置が調査されているか否かの点検と、既成のソフトでその検索が可能かどうかの再確認を行った。その結果、予定に従って作業を行えば所定の研究成果を得ることができるという見通しを持つことができた。 (2)上記(1)に基づき、調査済みのデータの入力を行った。なお、現在、本研究の将来の発展のために、ソフト自体の点検を行うとともにより質的に高度でより利用しやすいソフトを開発中である。 (3)上記大字音表の充実を目指して作成中の、個別資料の漢字音データベース『蒙求』が完成した。基本的な字音データベースに個々の資料の字音データその他の付加情報等を登録すれば、漢和辞書や国語教科書などにも使用できるデータベースを作ることができることになるわけであるが、今回の完成はその基盤ないし試金石となる研究の一つが成ったことを意味する。 (4)個々の研究者は、本研究の将来の発展のために個々に日本漢字音研究を行い、それぞれ成果を挙げることができた。その一部は既に論文あるいは研究発表等で公にしてある。なお、ロンドン大学SOAS図書館での資料調査により、同図書館には黄檗宗経典などユニークな資料が保存されていること、所蔵日本書画の中に有用な資料のある可能性があることなどを解明できた。
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Research Products
(10 results)