2005 Fiscal Year Annual Research Report
外国人学習者の漢字語彙処理能力測定システムの開発および利用に関する研究
Project/Area Number |
17320076
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加納 千恵子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90204594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 たか子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (40215588)
小林 典子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00241753)
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Keywords | 漢字 / 漢字語彙 / 処理能力 / 測定システム / テスト / WEB化 |
Research Abstract |
平成12年〜15年度に交付を受けた科学研究費補助金による基盤研究(B)(2)「非漢字圏外国人学習者の漢字語彙力測定のための標準テストの開発」により開発されたプロトタイプ版WEBテストを実施する準備のため、内容、形式などを検討した。筑波大学留学生センターにおいては、WEB版テストの動作に問題はなかったが、米国の研究協力者に依頼し、カリフォルニア大学サンディエゴ校においてWEB版テスト実施のリハーサルを行ったところ、14のテスト項目のうち、音声を使った2項目のテスト問題がうまく動作しなかった。そこで、WEB版テストのプログラミングを担当した業者および他のソフトウェア業者と検討した結果、テストの実施は次年度に延期することとし、本年度は海外においてもWEB上で音声関連項目部分がうまく動作するようなシステム環境を整えることとした。将来的には、筑波大学留学生センターで開発中の他のWEB版テスト(プレースメントテストおよびSPOTテスト)との合体をも視野に入れてシステム構成を考えるため、(株)ロゴスウェアにWEB版漢字テストのシステム設計の変更を依頼することとし、プログラミングを発注した。 一方、以前に実施した漢字語彙処理能力テストの結果と、他の日本語技能テスト、特にSPOT(Simple Performance-Oriented Test)という音声の聞き取り能力と文法運用力との関係に注目して開発されたテストの結果とを比較検討し、分析を行った。 本年度の研究成果の発表に関しては、平成18年3月12日、メキシコシティーの日墨会館・文化センターにおいて行われたメキシコ日本語教師会主催の日本語教育シンポジウム「非漢字圏学習者のためのシステマティックな漢字教育」(3月10日〜3月12日)の終了後の時間を利用して、現地の日本語教師たちのレビューを受ける形で研究成果報告会を行った。
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Research Products
(3 results)