2008 Fiscal Year Annual Research Report
外国人学習者の漢字語彙処理能力測定システムの開発および利用に関する研究
Project/Area Number |
17320076
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加納 千恵子 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90204594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 典子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (00241753)
酒井 たか子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (40215588)
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Keywords | 外国人学習者 / 漢字語彙処理能力 / 測定システム / WEB版漢字テスト / プレースメントテスト / スピードテスト / レベル適応型 |
Research Abstract |
WEB版漢字語彙処理能カシステムに、漢字のスピードテストとして「漢字SPOT」を用紙版の形で作成し、2008年の4月と6月に、筑波大学留学生センターにおいて実施した。その結果について、2008年7月に韓国釜山外国語大学校で開催された日本語教育学世界大会において発表したところ、かなりの反響が得られたため、WEB版漢字SPOTを作成し、筑波大学留学生センターの計算機システム上にTTBJ2(筑波日本語テスト集)の一部として格納した。9月に筑波大学留学生センターのプレースメントテストの一部としてWEB版漢字SPOTの実施を試みたが、1度に100名を超える学生がアクセスしたため、センターのサーバーのキャパシティを越え、有効なデータを取ることができなかった。しかし、12月には30名ずつに分けて受験させたところ、有効なデータを取ることができた。その後、2月に筑波大学学術情報メディアセンターのレンタルサーバーにTTBJ2を移し、2月25日には約100名の留学生の協力を得てWEB版テストを実施し、ほぼ100名の同時アクセスが可能な測定システムを実現することができた。WEB版漢字テストの結果と、その他の技能テストの結果との関係について、2009年3月に米国シカゴで開催されたATJ(アメリカ日本語教師会)の研究大会で発表するとともに、米国コロラド大学からの要請を受けて、現地でWEB版漢字SPOTを含むTTBJ2のワークショップを行うことができた。コロラド大学からは、早速2009年5月からこのWEB版テストシステムを使用したいという依頼を受けており、今後さらに、テストのレベル適応型化に向けて、研究データの収集が可能になることが期待される。
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Research Products
(4 results)