2005 Fiscal Year Annual Research Report
コーパス分析に基づく医学・看護英語リ-ディング・ライティング教育システムの構築
Project/Area Number |
17320087
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
横山 彰三 宮崎大学, 医学部, 助教授 (60347052)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (10123837)
安浪 誠祐 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 助教授 (00290833)
ブラウン キャスリーン 久留米大学, 外国語教育研究所, 助教授 (70421310)
川北 直子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80405589)
|
Keywords | ESP / コーパス言語学 / 医学英語 / 看護英語 / リーディング / ライティング |
Research Abstract |
1.医学英語論文コーパスのデータベース構築 横山、鈴木、川北が分担して、オンラインのPubMed Centralから幅広く論文の収集と、その電子ファイル化を行った。収集した論文の語彙数はおおよそ1000万語で、テキストファイルとしてデータベース化した。 2.ESPへのコーパス研究導入のためのワークショップ開催 平成17年11月12日、宮崎大学において「ESPのためのコーパス分析入門:ESPの特徴語をどう科学的にとらえるか?」講師:石川慎一郎氏(神戸大学)を開催し、ESP分野におけるコーパス分析の可能性と具体的手法についての研究を行った。 3.コーパスを利用した医学英語論文特徴語の分析 上記1)で構築したコーパスを基にして、ジャーナル/分野ごとに特徴語の分析を実施した。横山、安浪が研究協力者の石川慎一郎氏を訪問し、アドバイスを得た。対象コーパスが英米語を含むため、参照コーパスは両方を兼ね備えたFLOBとFROWNを利用した。 4.リーディング・ライティング教育のコースウェアデザインコンセプトの設定 リーディングでは対象をAbstractに絞る。構文、とくによく使われる構文の類型化と解析。学習者が経験する困難な構文を読み解く手助けをするようなコースウェアの作成、いわゆる「5文型」の復習をPubMedのアブストラクトでやるような形式とする。基本を5文型に据えて、主語の同定と動詞の振る舞いを学習することなど。徐々に副詞や分詞など関連する語法に拡充する。ライティングでは特徴語の洗い出しと、動詞(sub-technical)を中心としたコロケーションの教育をめざし、日本人学習者に特有の「日本語を英語に置き換える」際に苦労する点を、うまくコースウェアに乗せる。日本語の「概念」ごとに表現を分類する。ミニコーパスで論文を書かせる。
|
Research Products
(2 results)