2006 Fiscal Year Annual Research Report
コーパス分析に基づく医学・看護英語リ-ディング・ライティング教育システムの構築
Project/Area Number |
17320087
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
横山 彰三 宮崎大学, 医学部, 助教授 (60347052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (10123837)
安浪 誠祐 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 助教授 (00290833)
ブラウン キャスリーン 久留米大学, 外国語教育研究所, 助教授 (70421310)
川北 直子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80405589)
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Keywords | ESP / コーパス言語学 / 医学英語 / 看護英語 / リーディング / ライティング |
Research Abstract |
1.コーパスのデータベース構築 前年度に続いてオンライン上のPubMed Centralからゲノム分野、臨床外科分野、公衆衛生分野、看護学分野の英語論文を収集し、その電子化を行った。さらに得られたコーパスデータの個々のファイル(=個々の論文)を書誌情報とテキスト部分に分けるためのタグ付与と品詞タグの付与を行った。次に、そのファイルを論文のセクション(Introduction, Materials and Methods, Results, Discussion)ごとに分析するために、セクションタグの付与を行っている。 2.ESPコーパスワークショップ開催 平成18年11月18日、熊本大学において「第2回ESPコーパスワークショップ:Word Smithによる英文テキストデータ分析」講師:上村俊彦氏(長崎県立シーボルト大学)、平成19年1月27日、宮崎大学医学部において「第3回ESPコーパスワークショップ:Wordsmithを利用した医学英語コーパスの分析」講師:投野由起夫氏(明海大学)を開催し、タグ付与がなされたコーパスデータの具体的分析方法について研究した。 3.データ分析、学会でのフィードバック それぞれの分野ごとに高頻度語彙、特徴語を分析し、さらにRangeソフトウェアによりCoxheadのacademic wordlistとの重なりを検出した。その結果を基に第45回JACET全国大会でシンポジウム「医学・看護英語教育システム構築に向けたコーパス分析」として成果発表と中間報告を行い、コーパス専門家の批評と助言を得た。 4.コースウェアの設計 (1)リーディング部門、(2)ライティング部門のコースウェアデザインを決定した。両部門ともに英語論文のレトリック構成(IMRD)の理解をはじめに置きそれぞれ、(1)文構造の理解→情報内容の理解、(2)概念別・動詞中心ライティング訓練→練習問題によるabstract writing、という展開で全体を構成、分析対象や利用する例文、等詳細を決定した。 5.平成19年度にむけての準備 次年度は得られた成果を国際学会で発表しフィードバックを得るために、International Pragmatics Association(2007年7月・スウェーデン)、Corpus Linguistics2007(同7月・イギリス)への研究発表申請を行い採択された。
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