2006 Fiscal Year Annual Research Report
歴史学における規範と認識:21世紀歴史叙述の存立基盤に関する国際的総合研究
Project/Area Number |
17320092
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
佐藤 正幸 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (90126649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 弘夫 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60156875)
服部 一秀 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (60238029)
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Keywords | 歴史叙述 / 歴史認識 / 規範と認識 / 紀年法 / 歴史的時間 / 時代区分 / 規範歴史学 / 認識歴史学 |
Research Abstract |
本年度は、歴史叙述における認識と規範関して以下のような研究を実施した。 (1)歴史的時間をどのように認識してきたかを、特に歴史学にとって重要である「年」の認識を中心に研究した。 (2)歴史上数多く存在してきた紀年意識を、時間意識の規範形成プロセスを中心に考察した。 (3)視覚化された時間・共時化された時間としての歴史年表を中心に、これが歴史意識の規範形成に如何に関わったかを検討した。 (4)世界各地の「地域的紀年法」と「キリスト教紀年法」との時間の共存関係の様態に関して考究した。 (5)上記の研究成果の一部を、下記の6件の国際会議で研究発表した。α7月7日、ドイツ・エッセン高等研究所で開催された「ヒューマニズムに関する国際会議」で、"Grounding Culture"と題する研究発表を行った。β8月20日、揚州大学(中国)で開催された「走向世界的中国史学国際学術検討会」で、「比較視野中的歴史時間観」と題する研究発表を行った。χ9月21日、上海社会科学院で開催された「世界フォーラム」で"The Constellation of East Asian Intellect"と題する研究発表を行った。δ9月30日、タリン大学(エストニア)で開催された2006年度国際歴史教育学会に於いて、"Historical Consciousness and Historical Tables"と題する研究発表を行った。ε11月1-2日、上海・華東師範大学歴史系に於いて、主講教授として「歴史認識與規範型史学」と題する研究講義を行った。φ11月16日、中国社会科学院(北京)で開催された国際学術会議「アジアと世界の文化:理論的視点」で、"The Role and Function of History in the East and the West"と題する研究発表を行った。 (6)本研究に関わる国際研究集会を、海外からの参加者19名を得て12月6-8日山梨大学で開催した。会議論題は"Historical Studies in the 21^<st> Century : Discipline, Discourse and Education"。
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Research Products
(2 results)