2005 Fiscal Year Annual Research Report
近世巨大都市大坂の形成と変容に関する基盤的研究-法と現実、中心と周縁の視点から-
Project/Area Number |
17320102
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60126125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安竹 貴彦 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20244626)
岩城 卓二 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (20232639)
森下 徹 山口大学, 教育学部, 助教授 (90263748)
町田 哲 鳴門教育大学, 学校教育学部, 講師 (60380135)
八木 滋 (財)大阪市文化財協会, 学芸部, 学芸員 (70311446)
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Keywords | 都市 / 法 / 大阪 / 触 / 町 |
Research Abstract |
今年度は17世紀の法と社会に関する調査・研究に力点をおいた。 (1)17世紀町触の輪読会を計10回実施し、京都大学所蔵杉山家文書中の『触留』の輪読を行った。会では史料の解読・解釈および『大阪市史』町触や「先年よりおふれふみ」(大阪市立大学学術情報資料センター蔵)との照合作業をおこない、その成果をまとめてデータベース化のための準備を行った。また、『市史』町触も含め、「浪人対策」「宿」「宗旨改」「火事」などテーマ別に系統だって町触を整理・分析し、またそのテーマ間の相互関係を解明すべく、作業に着手した。 (2)近世大坂研究会を計4回開催した。輪読会などの成果報告、研究動向の整理報告、大坂町奉行所に関する研究報告や他都市(越前大野)での事例についての研究報告をおこなった。 (3)17世紀の大坂についての史料調査及び写真データの収集を行った。具体的には大阪府立中之島図書館所蔵の「触留」、道修町三丁目文書、菊屋町文書について写真史料を収集した。「触留」については翻刻作業をおこなった。また、御津人幡宮文書については現地で原本調査を行い、大阪市編纂所が撮影した写真を収集した。これらの史料群などから町における借屋人や宗旨改めの実態について研究をすすめた。その他、宗教者関係の史料調査(国立国会図書館)も行った。 これらの調査・研究成果を集約し、今後の研究進展のステップとするため、2006年4月29日・30日に「近世大坂の法と社会」をテーマとしたシンポジウムを開催することにし、その準備に当たった。 19世紀については、明治初期の「布令留」についての所在調査を開始し、『大阪府布令集』との対応関係を整理する準備を開始した。
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Research Products
(6 results)