2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320111
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
平田 茂樹 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90228784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 元司 広島大学, 大学院文学研究科, 助教授 (10290777)
須江 隆 日本大学, 生物資源学部, 助教授 (90297797)
遠藤 隆俊 高知大学, 教育学部, 教授 (00261561)
中島 楽章 九州大学, 大学院人文科学研究院, 助教授 (10332850)
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Keywords | 墓誌銘 / 墓 / 社会的結合 / 現地調査 |
Research Abstract |
本研究は、「墓」を共通の素材として、宋代の社会的結合の特色とその変化を、唐・北宋交代期、北宋・南宋交代期を射程に入れて分析することを目的としている。 本年度は、共同研究第二年度として、以下のことを行った。 (1)「墓」関係史料が宋代の社会構造解析にどのような有効性を持つのか、4月、9月、1月、3月と4度にわたり研究集会を開き、意見交換を行った。研究分担者が各自報告した以外こも、国内より矢澤知行(愛媛大学)、萩慎一郎(高知大学)、国外よりB.Bossler(U.Cデービス)、翁育〓(台湾・東海大学)、廖咸恵(台湾・曁南国際大学)、卞利(安徽大学)などの研究者を招き、当該問題について報告を依頼し、討論を行った。とりわけ、B.Bossler、.翁育〓両氏はこの分野において精力的に研究を行っている研究者であり、唐宋間の墓誌銘史料の差異、墓誌銘史料利用の有効性について大きな提言を頂いた。また、9月の研究会においては、岡元司を中心と進める寧波の史氏の墓の現地調査の状況についての報告を元に、文献資料と現地調査の有効性について議論を行った。これらの成果については、次年度、学術雑誌に公開する予定である。(2)研究分担者は国内の図書館、研究機関にて資料収集に努めた外、平田は寧波、上海、岡は寧波、遠藤は蘇州にて調査を行らた。(3)研究分担者は当該研究を進める上で必要となる図書、DVDなどの資料を購入した。大阪市立大学では「墓」関係史料を数多く含む『全宋文』などを購入した。
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Research Products
(7 results)