2006 Fiscal Year Annual Research Report
「仕事」の多様性と変容に関する人類学的研究-ジェンダー視点による国際比較
Project/Area Number |
17320139
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中谷 文美 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 助教授 (90288697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 妙子 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 助教授 (90211771)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (50273503)
金野 美奈子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20346232)
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Keywords | 仕事概念 / ジェンダー / ワークスタイルの多様化 / 文化人類学 / オランダ:イタリア:マレーシア:ブルガリア |
Research Abstract |
平成18年度は、2006年6月25日、2007年11月19日の計2回、研究会を開催した。その内容は以下の通りである。また、各研究分担者および研究協力者は、前年度に引き続き、各自の調査対象地域において、現地調査を実施した。 1 研究会の内容 第1回:松前もゆる氏(研究協力者)による報告 「ポスト社会主義期ブルガリアにおける<仕事>に関する分析に向けて〜体制転換の経験とジェンダー」 田沼幸子氏(外部からのコメンテーター)による報告コメント 「社会主義の<非常期間>に働くということ〜キューバの事例から」 第2回:今年度すでに実施した調査成果の報告・今掘恵美氏(外部コメンテーター)によるコメント 2 研究分担者・研究協力者の調査・研究実施内容 中谷文美は、オランダにおいて、パートタイム労働の正規化をめぐる社会政策の変遷過程に関して資料収集を行ったほか、主として子育て期にある女性の働き方の選択に関して、対面インタビュー調査を実施した。宇田川妙子は、イタリアのおいて、近年の労働事情の変化を中心に情報・資料収集を行い、またローマ近郊都市において住民対象のインタビュー調査を実施した。石川登は、マレーシアにおいて、サラワク北部クムナ川流域社会における労働過程を対象として現地調査を実施した。金野美奈子は、多層的<仕事>概念とジェンダーの関係性に注目し、ワークライフスタイル選好の個人間多様性に関する理論研究のレビューを行ったほか、南アフリカにおいて開催された国際社会学会第16回大会において発表した。研究協力者の松前もゆるは、ブルガリアにおいて、ポスト社会主義の労働状況の変化や<仕事>観の変遷に関するインタビュー調査および文献調査を実施した。
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Research Products
(6 results)