2007 Fiscal Year Annual Research Report
中国ムスリムの宗教的・商業的ネットワークとイスラーム復興に関する学際的共同研究
Project/Area Number |
17320141
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
松本 光太郎 Tokyo Keizai University, コミュニケーション学部, 准教授 (90229550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敦子 (新保 敦子) 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90195769)
梅村 坦 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90124289)
大野 旭 (楊 海英) 静岡大学, 人文学部, 教授 (40278651)
松本 ますみ 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (30308564)
高橋 健太郎 駒澤大学, 文学部, 准教授 (30339618)
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Keywords | 中国ムスリム / イスラーム復興 / 文化人類学 / 国際研究者交流 / 中国:台湾 / 東洋史 / 宗教的ネットワーク / 商業的ネットワーク |
Research Abstract |
平成19年度の本科研プロジェクトの最大の目的は、前年度までの研究成果を踏まえ、国内外の研究者を報告者に迎えて国際シンポジウムを開催し、中国ムスリム研究におけるこれまでの研究成果を整理するとともに、今後の課題を提示することにあった。この目的を達成するため、2007年11月25日(日)に、早稲田大学国際会議場第3会議室において、「移動する中国ムスリム-ヒトと知識と経済を結ぶネットワーク」と題する国際シンポジウムを開催した。今日中国ムスリムの宗教的・商業的ネットワークは、東アジア・東南アジア・中央アジアに拡大しつつあり、そうしたネットワークの拡張がイスラーム宗教知識の拡散と変容に与えた影響をさぐることに、本シンポジウム開催の主眼が置かれた。本シンポジウムの報告者およびコメンテーターには、中国から馬平(寧夏社会科学院)、馬利章(雲南大学)、哈徳江(西北民族学院)、王建新(中山大学)を、台湾から張中復(国立政治大学)を招聘した。国内からは、本科研メンバーである木村自、砂井紫里、澤井充生、松本ますみが研究報告を行った。今回の国際シンポジウムは、中国の回族、ウイグル族などのムスリム少数民族の動態を総体的に理解しようとする試みで、日本国内においては戦後初めてとなるプロジェクトであり、その意味で極めて意義の大きいシンポジウムであった。 国際シンポジウムの開催のほか、2007年8月には吉田世津子がクルグズスタンにおいて、2008年2月には松本光太郎が中国雲南でフィールドワークを行い、その内容は最終年度研究成果報告書等に掲載される。
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Research Products
(20 results)