2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代ヨーロッパにおける緑の政党の政権参加と環境政策の変容
Project/Area Number |
17330029
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
畑山 敏夫 佐賀大学, 経済学部, 教授 (10180887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 仁 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (90239161)
小野 一 国学院大学, 共通課程, 講師 (80306894)
渡辺 博明 大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (20308810)
清水 耕介 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (70310703)
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Keywords | エコロジー / 緑の政党 / 環境政策 / 政権参加 |
Research Abstract |
本年度は、国内での研究会を3回開催した。第1回の研究会では、各自が本年度に取り組む研究の概要について報告した。特に、本年度は、緑の党の政権参加と環境政策の具体的な関係を検証することを意識的に進めるという観点のもとに、海外調査の焦点を絞ることを申し合わせた。その成果として、畑山は、パリ市における緑の党の自治体政権への参加と政策実現にっいて、渡辺は、連立政権を閣外から支えるスウェーデン緑の党の環境政策への影響力の行使を、清水は、ヨーロッパ統合が進展するなかで、ヨーロッパ緑の党の共通環境政策の形成とその実現についで調査することにした。その成果は、報告書のなかで具体的に記述される。第2回目の佐賀大学での研究会では、市民エネルギー研究所の真下俊樹氏をゲストに迎えて、ヨーロッパにおける環境政策の現状と緑の政党についての報告を受けた。環境NPOの積極的な活動と緑の政党との関係が紹介された。環境問題に熱心に取り組んでいるEUで、環境NPOの果たしている積極的な役割についての視点と情報を真下氏から提供され、特に、清水報告のなかで、その知見が活かされることになる。そして、第2回の研究会では、研究報告書の執筆分担と具体的な内容についての最終的な確認をした。第1章のヨーロッパ緑の政党の1990年代以降の全般的な環境政党の政権参加の動向(丸山担当)を踏まえて、フランスでの国政とパリ市での政権参加(畑山担当)、ドイツの国政と自治体での政権参加(小野担当)、スウェーデンでの閣外参加による影響力の行使(渡辺担当)と各国での政権参加と環境政策の変容を具体的に検証し、最後に、EUレベルでの環境政策の変容について(清水担当)検証することになる。
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Research Products
(5 results)