2006 Fiscal Year Annual Research Report
多文化共生時代における市民的関与の理論的・実践的研究
Project/Area Number |
17330033
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大津留 智恵子 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 章市朗 関西大学, 法学部, 専任講師 (40368189)
小西 秀樹 関西大学, 法学部, 助教授 (90309203)
土倉 莞爾 関西大学, 法学部, 教授 (00067703)
廣川 嘉裕 関西大学, 法学部, 専任講師 (10388407)
安武 真隆 関西大学, 法学部, 助教授 (00284472)
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Keywords | 政治教育 / 若年層 / 多文化社会 / 主体性 / 能動性 / リテラシー |
Research Abstract |
18年度も予定どおり三つの柱で研究を進めた。一つ目は分担者による個別の研究分野で、国内での聞き取り調査や資料分析に基づいて、分担した内容についての研究をおこなった。それに加え、石橋はアメリカ合衆国テキサス州エル・パソを中心とした現地調査をおこない、メキシコ・アメリカの二文化の融合する地域での市民教育について視察や討議をおこなった。土倉はロンドン大学およびパリ国立政治学院で市民的関与に関しての聴き取り調査をおこなった。安武は、ドイツ語圏・フランス語圏の接合地域における市民教育に関して、現地調査をおこなうとともに、EUレベルでの研究動向を調査してきた。これらの個別研究は、研究会報告や個々の論文発表を通して分担者間で共有している。 二つ目は研究会を通しての全員による共同作業で、18年度は廣川による政治学導入教育の実践に基づいた報告、土倉による市民的関与の理論的側面に関する報告がおこなわれた。また、アメリカから招聘したスタウト氏による、メキシコ系のマイノリティ大学生によるアメリカ政治への市民的関与のあり方と、大学教育を通してのリーダーシップ形成に関する報告に基づく研究会を開催した。 三つ目は高校生を対象とした政治意識・態度の実態調査で、17年度の分析結果を反映して設問に修正を加えた。調査は17年度に続いて18年度も関西大学第一高等学校の協力を得て347名を対象に実施した。さらに、より多様な層の高校生の意識・態度を比較調査するため、関西大学に隣接する北摂地域の大阪府立の三つの高校にも同様の調査に協力していただき、213名のデータを収集した。2年度にわたる調査結果の分析と今後の調査に関する検討は次年度に引き続き行う予定である。
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Research Products
(17 results)