2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
文 世一 京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40192736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 昌久 京都大学, 経済研究所, 教授 (90281112)
森 知也 京都大学, 経済研究所, 助教授 (70283679)
小林 潔司 京都大学, 工学研究科, 教授 (50115846)
松島 格也 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60303848)
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Keywords | 交通政策 / 空間経済 / インフラストラクチャ / ネットワーク / 都市経済学 / 交通経済学 |
Research Abstract |
(A)経済活動の立地と交通流動の理論モデル開発(藤田・森) 交通ネットワークによって結ばれた多地域システムを対象としたモデルを構築し、コンピュータ・シミュレーションのためのプログラムを開発した。モデルの基本的性質を調べるため、種々のパラメータの影響に関する比較静学分析を行った。 (B)代替的な交通ネットワークの整備効果の評価(文・森) 上で開発した、空間経済モデルを用いたシミュレーションを通じて、ネットワーク内のリンク整備に関する代替的政策の下で空間構造の変化と経済厚生の水準を計算し、比較評価を行った。具体的には、大都市と地方を結ぶリンクを整備した場合と地方間を結ぶリンクを整備した場合を取り上げた。 (C)交通インフラストラクチャ投資に関する分権的意思決定(文・小林) 国境などのように行政界をまたがる交通インフラの整備水準と料金をそれぞれの政府が定め、それに応じて経済活動の立地や交易パターンが決まるようなモデルを構築した。このとき輸送費は料金や整備水準に依存するので内生的に決まる変数になる。ここでは上述のような分権的意思決定が資源配分上どのような問題を生じさせるかを考察し、問題を改善するための政策として、国家間の援助政策の効果を分析した。 (D)空間経済におけるネットワーク形成のモデル(小林・松島) 空間経済においてハブや配送拠点の立地を内生的に求めるモデルを構築する。そしてそのような立地決定が資源配分上いかなる問題を引き起こすかについて分析した。
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Research Products
(8 results)