2008 Fiscal Year Annual Research Report
産業クラスターにおけるソーシャル・キャピタルの国際比較研究
Project/Area Number |
17330056
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
岡本 義行 Hosei University, 大学院・政策創造研究科, 教授 (50105847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小峰 隆夫 法政大学, 大学院・政策創造研究科, 教授 (90366823)
小門 裕幸 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (20322521)
松本 敦則 法政大学, 大学院・イノベーション・マネジメント研究科, 准教授 (20433211)
原田 誠司 長岡大学, 産業経営学部, 教授 (90228643)
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Keywords | 産業クラスター / 産業集積 / 産地 / ソーシャル・キャピタル / 信頼 / 企業家ネットワーク / 技術革新 / 環境適応 |
Research Abstract |
産業クラスター(産業集積)の競争力や環境適応力を決定する重要な要因として、ソーシャル・キャピタルの役割を実証研究することが当研究の目的である。とくに、産業クラスターが外部市場環境や技術革新に適応しながら競争力を維持するメカニズムと仕組みを、国際比較調査することで明らかにした。 産業クラスター内部の企業家ネットワークの重要性はしばしば指摘されているが、これまでの研究の過程で、企業家ネットワークの背後にあるソーシャル・キャピタルが産業クラスターの競争力や環境適応力に大きく影響しているという仮説を設定した。この仮説を検証することが本研究の目的である。 ソーシャル・キャピタルの概念を実証にたえるように確定することも必要であり、この予備的研究も本研究の重要な目的である。 ソーシャル・キャピタルの本質は「信頼」であると考えられるが、山岸などの研究によって、実験心理学の観点から研究が進められてきた、従来の信頼の概念は必ずしも明確ではない。新しい視点を信頼、そしてソーシャル・キャピタルの概念に内容を与えることが必要であるように思われる。また、経済学の取引関係に適用されてきた信頼の概念とは整合的ではない。 産業クラスターの環境適応力に関する議論を深めるためには、地域におけるソーシャル・キャピタルの概念や信頼の概念をさらに深める必要があり、これは企業家ネットワークだけではなく地域の入間関係やコミュニティの性質をさらに研究する必要があるだろう。国際比較調査による研究によれば、ソーシャル・キャピタルだけではなく、産業クラスターにおける「企業間取引と地域コミュニティの二重性」の関係が重要であることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)