2007 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ産業の競争力強化に必要な社会資本整備に関する調査・研究
Project/Area Number |
17330071
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
八木 匡 Doshisha University, 経済学部, 教授 (60200474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 卓 同志社大学, 経済学部, 教授 (70156107)
源馬 英人 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (40234653)
田中 靖人 同志社大学, 経済学部, 教授 (10188344)
四谷 晃一 同志社大学, 経済学部, 専任講師 (10351280)
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Keywords | コンテンツ産業 / 文化影響力 / 国家ブランド / 評価手法 / 国際文化交流 / コンジョイント法 / 創造的活動 / 市場創造 |
Research Abstract |
本年度は、2005年から続けている研究を英文論文"International Cultural Exchange and Economic Impact"にまとめた。英文論文では、文化影響力の市場拡大効果を計測する手法を提示している。第1に、コンテンツ産業の市場拡大効果を実証的に調べる手法を提示している。例として、韓国ドラマコンテンツの文化影響力と市場拡大効果測定を測定した。コンテンツ視聴が文化関心を高めて、市場拡大効果を持つかを調べるために、20項目にわたる文化関心程度について、現在と5年の2時点について質問した。そこで、韓流ブーム以前と以降での文化関心の変化を20項目について計算、20項目の文化項目を、主成分分析によって情報集約化し、文化影響力変数を作成した。その後、文化影響力変数の決定要因を重回帰分析によって分析し、韓国製自動車・液晶テレビへの支払い意志額決定要因を重回帰分析によって分析した。 第2に、国際文化交流に基づく海外での文化影響力の深化を測定する手法を2つ提示した。一つは、CVMによるフィールド調査法である。次に、コンジョイント法による測定法である。これらの調査方法のメリットは、市場で供給されていない財の価値を測ることができることであり、国際文化交流のような、市場で取引ができない財の価値額を測る場合には、望ましい方法といえよう。しかしながら、今回提示した方法では、サンプル収集のコストが高いことと、サンプルサイズを多くすることができないため、一般的な実証結果と判断することに、必ずしも合意を得ることが出来ないことにある。本論文では、このような問題点についても議論している。
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Research Products
(3 results)