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2005 Fiscal Year Annual Research Report

次世代管理会計システムのフレームワーク及びそのグローバル適用の理論的研究

Research Project

Project/Area Number 17330102
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

上總 康行  京都大学, 経済学研究科, 教授 (20121494)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 和田 淳三  岡山大学, 経済学部, 助教授 (30182976)
水野 一郎  関西大学, 商学部, 教授 (70174034)
澤邉 紀生  京都大学, 経済学研究科, 助教授 (80278481)
丸田 起大  北海道大学, 経済学研究科, 助教授 (70325588)
堀井 悟志  愛知産業大学, 経営学部, 専任講師 (50387867)
Keywords次世代管理会計 / アメーバ経営 / 利益連鎖管理 / バランスト・スコアカ / COSO内部統制 / 戦略管理会計 / リスクマネジメント / 分権化
Research Abstract

次世代管理会計システムのフレームワーク及びそのグローバル適用について日本国内におけるケーススタディと海外におけるフィールド調査を行った。その結果、本年度は京セラと東京三菱銀行における管理会計システムについて第一段階の理論化を行った。その概要は以下の通りである。(1)京セラの経営システムはアメーバ経営として知られているが、そのアメーバ経営の特徴を組織的側面及び計算構造的側面から典型的アメリカ大企業とはまったく異なるものであることを明らかにした。GMに代表されるアメリカ大企業では市場別に分化した分権的組織構造とROIを中軸的利益指標とした集権的管理会計システムとが組み合わされた事業部制が発展してきた。それに対し、京セラでは機能別に分化したサブユニット(アメーバ組織)がそれぞれプロフィットセンターとして位置づけられ、時間当たり採算に対し責任を持つことになる。そこでは、アメーバ間に存在する相互依存性を刺激する形で利益連鎖管理が行われている。その特徴は機能別に分化した組織間で情報共有を通じて、あるサブユニットにおける改善が他のサブユニットにおける改善へと連動していくようなダイナミックな性質に見出すことができる。(2)東京三菱銀行(名称は調査当時)では戦略マネジメントツールとリスクマネジメントツールが融合した新しいマネジメント・システムが構築されつつある。東京三菱銀行米州本部では全社的な組織再編と1990年代の規制環境に対応すべくBSCとリスクマネジメントの融合が行われた。新しいマネジメント・システムの特徴は、BSCによって戦略がトップダウン的に組織末端まで浸透するとともに、戦略の遂行に伴って知覚されるリスクがコントロールセルフアセスメントによってボトムアップでトップに伝達されるフィードバックループが確立されていることにある。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] コストドライバーからみる時間の意義-Time-Driven ABCを手掛かりとして-2006

    • Author(s)
      水島多美也
    • Journal Title

      日本文理大学商経学会誌 24巻第2

      Pages: 33-49

  • [Journal Article] 京セラのアメーバ経営と利益連鎖管理(PCM)2005

    • Author(s)
      上総康行, 澤邉紀生
    • Journal Title

      企業会計 56・7

      Pages: 97-105

  • [Journal Article] 管理会計の公共性-外部報告と管理会計技法2005

    • Author(s)
      澤邉紀生
    • Journal Title

      會計 169・2

      Pages: 16-35

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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