2006 Fiscal Year Annual Research Report
市民エージェントの構想する新しい都市のかたち-グローバル化と新自由主義を越えて-
Project/Area Number |
17330113
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
町村 敬志 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00173774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園部 雅久 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00154716)
木本 喜美子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (50127651)
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Keywords | 社会学 / 社会運動 / NPO / 参加 / 都市政治 / 新自由主義 |
Research Abstract |
市民社会を動かす担い手はどのような社会的セクターに存在しているのか。また、どのように組織化されているのか。社会運動、市民活動、NGO、NPO、ボランティア、社会的企業など多様な名前で呼ばれる活動が叢生する一方、それらの関係、あるいは相互の社会的布置は必ずしも明確になってはいない。この問いに答えるために本研究は質問紙調査を実施した。1)自発的に参加した(複数の)個人によって構成され(自発性・集合性)、2)社会の何らかのイッシューとの関係で自らの存在意義を語り(イッシュー対応性)、3)イッシューの「解決」をめざして社会に介入する(介入性)団体を、広義の「市民活動団体」と名づけた上で、3種類の情報ソースからリストアップ作業を実施した。その上で、2006年9月に首都圏の3566団体に調査票を郵送し、有効回答数931(回収率26.1%)を得た。第1段階の分析として、次の点が明らかとなった。第1に、法人格でみると、「NPO法人」格を取得している団体と任意団体が拮抗する形で大きな部分を占めている。第2に、NPO法人ないし「NPO」を自認している団体は、それぞれで全体の約半数近くを占めている。ただし、法人化類型と自己定義類型の間には微妙なズレがある。すなわち、「NPO」と自認している団体のほとんどは「NPO法人」であるのに対し、「NPO法人」格を取得している団体は必ずしも「NPO」と自己定義しているとは限らない。「市民活動団体」や「NGO」などむしろ多彩な内容となっている。第3に、任意団体の分厚さも今回の調査対象の大きな特徴といえる。この中には、「社会運動団体」や「NGO」のほか、とりわけ「市民活動団体」を自認する団体が多数含まれている。はたして、「市民活動団体」とは何か。この点の解明が2007年度の課題となる。
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Research Products
(2 results)